4 一酸化炭素
(1) 自動車排出ガス測定局
一酸化炭素の主要な発生源は自動車である。したがって、その汚染の程度を把握するには、交通量の多い道路端、交差点付近等における一酸化炭素濃度の推移を見ることが必要である。平成5年度における一酸化炭素の測定データは、199市町村、334有効測定局で得られている。
ア 年平均値の推移
過去10年間の継続測定局(202局)における年平均値の経年変化はほぼ横ばいであり、平成5年度は1.2ppmとなっている(第2-1-6図)。なお、長期の経年変化は、第1部第5章第1節207/sb1.5.1>で述べている。
イ 環境基準の達成状況
環境基準の長期的評価では、年間にわたる1日平均値につき、測定値の高い方から2%の範囲内にあるものを除外した1日平均値が10ppmを超えず、かつ、年間を通じて1日平均値が10ppmを超える日が2日以上連続しない場合を環境基準に適合するものとしている。
一方、短期的評価では、1時間値の1日平均値が10ppm以下であり、かつ、1時間値の8時間平均値が20ppm以下である場合を環境基準に適合するものとしている。
自動車排出ガス測定局328有効測定局(試料採取口が車道にあるものを除く)すべてにおいて長期的評価並びに短期的評価に基づく環境基準を達成している。
(2) 一般環境大気測定局
平成5年度における一酸化炭素の測定データは、154市町村、187有効測定局で得られている。環境基準の達成状況をみると、すべての有効測定局において長期的評価並びに短期的評価に基づく環境基準を達成している。
なお、過去10年間の継続測定局(151局)における年平均値の経年変化は、第2-1-6図のとおりである。長期の経年変化は、第1部第5章第1節207/sb1.5.1>で述べている。