3 二酸化硫黄
(1) 年平均値の推移
ア 一般環境大気測定局
平成5年度における二酸化硫黄の測定データは、688市町村、1,600有効測定局で得られている。
過去10年間の継続測定局(1,352局)における年平均値の経年変化は、第2-1-5図のとおりであり、平成5年度は0.005ppmで4年度の0.006ppmと比べ若干減少した。なお、長期の経年変化は、第1部第5章第1節207/sb1.5.1>で述べている。
イ 自動車排出ガス測定局
平成5年度における二酸化硫黄の測定データは、64市町村、83有効測定局で得られている。
過去10年間の継続測定局(41局)における年平均値の経年変化は、第2-1-5図のとおりであり、平成5年度は0.007ppmで4年度の0.009ppmに比べ減少した。なお、長期の経年変化は、第1部第5章第1節207/sb1.5.1>で述べている。
(2) 環境基準の達成状況
ア 長期的評価に基づく環境基準の達成状況
環境基準の長期的評価では、年間にわたる1日平均値のうち、測定値の高い方から2%の範囲内にあるものを除外した1日平均値(例えば年間365日分の測定値がある場合は高い方から7日分を除いた8日目の1日平均値)が0.04ppmを超えず、かつ、年間を通じて1日平均値が0.04ppmを超える日が2日以上連続しない場合を環境基準に適合するものとしている。
長期的評価に基づく環境基準の達成状況の推移は第2-1-2表のとおりであり、ここ数年高い水準で維持している。
イ 短期的評価に基づく環境基準の達成状況
一般環境大気測定局について、1日平均値がすべての有効測定日で0.04ppm以下の測定局数の有効測定局数に対する割合は、平成4年度の99.6%に対し、5年度は99.8%であり、また、1時間値がすべての測定時間において0.1ppm以下の測定局数の有効測定局数に対する割合は、4年度の96.3%に対し、5年度は96.8%と高い水準で推移している。
自動車排出ガス測定局について、1日平均値がすべての有効測定日で0.04ppm以下の測定局数の有効測定局数に対する割合は、平成4年度の98.7%に対し、5年度は100%であり、また、1時間値がすべての測定時間において0.1ppm以下の測定局数の有効測定局数に対する割合は、4年度の94.9%に対し、5年度は97.6%と高い水準で推移している。