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第1節 

2 浮遊粒子状物質

(1) 年平均値の推移
ア 一般環境大気測定局
 平成5年度における浮遊粒子状物質の測定データは、673市町村1,440有効測定局で得られている。
 過去10年間の継続測定局(517局)における年平均値の経年変化は、第2-1-3図のとおりであり、平成5年度は0.035ppmで平成4年度の0.036ppmと比べ若干減少した。なお、長期の経年変化は、第1部第5章第1節で述べている。
イ 自動車排出ガス測定局
 平成5年度における浮遊粒子状物質の測定データは、134市町村191有効測定局で得られている。
 過去10年間の継続測定局(42局)における年平均値の経年変化は、第2-1-3図のとおりであり、平成5年度は0.048ppmで平成4年度の0.051ppmと比べ減少した。なお、長期の経年変化は、第1部第5章第1節で述べている。


(2) 環境基準の達成状況
 環境基準の長期的評価については、年間にわたる1日平均値につき、測定値の高い方から2%の範囲内にあるものを除外した1日平均値が0.10mg/m
3
以下であり、かつ年間を通じて1日平均値が0.10mg/m
3
を超える日が2日以上連続しない場合を環境基準に適合するものとしている。
 長期的評価に基づく環境基準の達成率は、一般環境大気測定局については平成4年度の57.6%から5年度の58.3%へ、自動車排出ガス測定局については4年度の33.5%から5年度の40.5%へといずれも増加した(第2-1-4図)。

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