5 国におけるその他の研究及び研究の助成
通商産業省においては、廃水及び廃棄物が有する潜在的エネルギーをバイオテクノロジー等の応用により高効率に変換処理し、メタンガスの製造を行うとともに廃水の再生利用を図るシステムの研究を実施した。
運輸省においては、環境改善への要請が高い、閉鎖性水域、運河等の水質等の浄化技術等、高質な海域環境創造技術に関する調査を実施した。
建設省においては、省資源・省エネルギー型国土建設技術の開発、建設副産物の発生抑制・再生利用技術の開発及び緑化空間創出のための基盤技術の開発を実施した。農林水産省においては、生物機能を活用したバイオプラスチック等の産業用素材の開発、農業生態系の持つ物質循環機能を高度に活用したより生態系に調和した農業システムの開発等の研究を実施した。
文部省においては、大学の研究者が行う環境保全等に関連する幅広い基礎的研究を推進するとともに、環境保全等に関違する研究者の育成も行った。また、科学研究費補助金「重点領域研究<人間−環境系の変化と制御
」(4年度交付額5億7,660万円、課題数100件)により、環境に関する基礎研究を推進するとともに、一般研究等の研究種目においてもこれらの研究の推進を図った。
郵政省においては、中層大気の高度電磁波利用技術の研究を開始したほか、宇宙からの降雨観測のための二周波数ドップラレーダの研究を実施した。