3 狩猟の適正化
狩猟は適正な管理の下では野生鳥獣を自然の適正収容力に見合った生息数にコントロールする手段として極めて重要な役割を果たしている。
(1) 猟区の設定について
猟区とは放鳥獣等により積極的に狩猟鳥獣の保護繁殖を図る一方で狩猟を行い得る場所の一部を区切って、その区域内において入猟者数、入猟日、捕獲対象鳥獣及び捕獲数の制限等を行い、鳥獣保護と狩猟の調整を行って管理された狩猟、秩序ある狩猟を実現しようとする「狩猟の場」である。
平成2年度においては、釜石地区五葉山(岩手県)、高松放鳥獣(秋田県)、三芳(千葉県)、板取(岐阜県)、池田町池田山(岐阜県)、多賀町(滋賀県)、永源寺町(滋賀県)、土山町(滋賀県)、甲賀(滋賀県)の9ヶ所の再設定を許可した(第7-3-2表)。
(2) 狩猟による事故の防止について
猟銃による事故等を防止し、安全な狩猟を推進するため、猟期前において都道府県及び狩猟関係団体等に対し、猟銃の適切な取扱い等狩猟による事故の防止を徹底するよう指導した。