7 地盤沈下
公害としての地盤沈下は主として地下水の過剰採取を原因として生じるものであり、これにより多くの地域で建造物、治水施設、港湾施設、農地及び農業用施設等に被害が生じている。 全国の地盤沈下地域の面積は、ここ数年沈静化傾向にあったものの昭和63年度には若干の増加がみられた。また、地域別に見ると、昭和62年度に引き続き関東平野北部地域では相当程度の地盤沈下地域の拡大がみられたほか、筑後・佐賀平野等で依然として著しい沈下が認められている。