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▼ 世界遺産とは?
世界遺産とは過去から引き継がれてきた人類の宝物であり、今日私たちが共に生き、そして未来の世代
に引き継いでいくものです。世界遺産の概念を特別なものにしているのは、遺産が「顕著な普遍的価値(
outstanding universal value )」を有しているということです。世界遺産リストに登録された物件は、
最も優れた文化遺産、自然遺産や複合遺産として認められているのです。
[屋久島世界自然遺産 登録の効果と課題(H26.10.25)] [PDF 5MB] ▼ 世界遺産を保護することの意味
世界遺産は世界の全ての人びとに属しており、それは国境とは関係ありません。エジプトのピラミッド
はエジプト人にとってのみ価値のあるものではなく、日本やアルゼンチンの国民にとっても同じ顕著な普
遍的価値を持っています。世界遺産のいくつかは、他国の援助なしでは保存するための資金が不足し、崩
壊の危機に瀕しており、ひどければ消滅してしまうでしょう。ですから国際社会全体が世界遺産の保護の
ために協力していくことが求められているのです。
▼ 世界遺産条約について
世界遺産条約は正式には「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」といいます。 1.条約の目的
世界のすべての人に関係するような、すぐれて普遍的な価値をもつ遺産を保護するために、その重要性
を世界に呼びかけるとともに、国際協力を推進することを目的としています。同条約は、1972年ユネスコ
総会で採択され、1975年に発効しています。2006年1月現在で182ヶ国が批准。日本は1992年9月30日に125
番目の締約国になりました。
2.世界遺産リスト
締約国にある文化遺産・自然遺産のうち「すぐれて普遍的な価値をもつ遺産」であると世界遺産委員会
が認めるものの一覧表のことです。2010年8月現在、自然遺産180、複合遺産(自然遺産でもあり文化遺産
でもあるもの)27、文化遺産704の合計911の遺産が登録されています。 3.締約国の義務
4.登録理由(自然遺産)
世界遺産条約では『自然遺産』の条件として、以下のどれかを含むことが求められています。
以上のうち、屋久島は2および3に該当し、特に標高による連続植生、植生遷移や暖温帯の生態系
の変遷等の研究における重要性を持つこと、ヤクスギを含む生態系の特異な景観を持つことなどの特徴が
、学術的に大きな価値をもつものとして評価されました。
▼ 屋久島世界自然遺産の概要
屋久島は、1993年12月11日に白神山地とともに日本初の世界自然遺産に登録されました。
屋久島の全面積の約2割に相当する10,747haが自然遺産地域として登録されています。
▼ 屋久島世界遺産地域管理計画
屋久島世界自然遺産地域は、平成7年に策定された「屋久島世界遺産地域管理計画」に基づいて保全管理されていますが、
今般、現状に即した適切な計画とするとともに、新たな知見を踏まえた遺産地域の管理を進めるため、新しい屋久島世界
遺産地域管理計画を策定しました。
[管理計画本文] [PDF 519KB] |
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