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黒川周辺の里山

黒川周辺の里山 位置図
黒川周辺の里山
No. 28-14
名称 黒川周辺の里山
ふりがな くろかわしゅうへんのさとやま
所在地 兵庫県川西市、川辺郡猪名川町
選定基準1 ○(該当)
選定基準2 ○(該当)
選定基準3 ○(該当)
選定理由 菊炭生産の伝統が現在も受け継がれている県東部の山間地域であり、里山林、社寺林、田畑、草地など古くからの里山景観がモザイク状に広がっている。
薪炭林としての利用が続けられている台場クヌギの里山では、良好な里山の生態系が保たれており、カブトムシ、オオクワガタ、ミヤマクワガタ、ギフチョウ、ヒロオビミドリシジミなど多くの昆虫類が生息している。また、一庫ダム周辺では、豊かな里地里山生態系のシンボルであるサシバも確認されている。
保全活用状況(取組状況)
  • 菊炭(一庫炭)と呼ばれる茶道用高級炭の生産が今なお続けられており、8~10年周期で原料のクヌギが市民団体により輪伐され、伐採年の異なる植分がパッチワーク状に広がっている。
  • クヌギ林(台場クヌギ)やエドヒガン群生地では、生きた里山林として生物多様性を保全するため、下草刈など多くのボランティアによる維持活動が活発である。
  • 地域の歴史、文化、自然を学ぶ環境体験学習、生涯学習の場として広く利用されている。
活動主体 菊炭友の会、ひとくらクラブ、川西里山クラブ、ゆめほたるクラブ、猪名川町里山倶楽部
その他参考情報
  • 域内のダリア園、桜の森(エドヒガン)、黒川公民館(明治時代に建築された黒川小学校木造校舎)さらに県立一庫公園、国崎クリーンセンター、妙見の森を巻き込んだ「黒川里山まつり」が多くの市民団体の参画と協働のもと開催されている。また、市内全小学校4年生を対象とした里山体験学習が定期的に行われている。
  • 県立一庫公園では、「ひとくらクラブ」をはじめ、活動団体の参画と協働により生物多様性の保全・創出に関わる様々な活動を展開している。
  • コナラ林の整備及びクヌギの植栽により遊歩道の整備を実施。小学生向けの里山体験学習、里山観察会の実施及び黒川里山まつりに参画している。
  • 県立都市公園においては、都市公園法、県条例に基づき整備し、自然と人との共生の場として適正に管理を進めてきた。
  • 猪名川渓谷県立自然公園、にほんの里100選、天然記念物(市)
保全活用施策(実施状況等)  

位置図について

各地域の地図(位置情報)について、地図上の点線(赤枠)はおおよその位置・範囲を示したものです。

希少種の保全等に留意し、エリア(赤枠)を省略している場合があります。