本文先頭へ


赤目の里山

赤目の里山 位置図
赤目の里山
No. 24-2
名称 赤目の里山
ふりがな あかめのさとやま
所在地 三重県名張市
選定基準1 ○(該当)
選定基準2 ○(該当)
選定基準3 ○(該当)
選定理由 名張市南部丘陵に位置する、通称「赤目の里山」と呼ばれる約200haのエリアが対象である。
クヌギやコナラの雑木林、田んぼ、ため池などを含むモザイク状の土地利用が維持されており、里地里山に特徴的な種であるハッチョウトンボや希少種のカワバタモロコの生息が確認されている。里道の復元や整備、休耕田のビオトープ化などの取組によって、当該里地里山全体の保全、その他さまざまな種の保全につながっている。里山の利用と環境保全が一体的に行われ、結果としての里山の景観が保全されていることが同地区の最大の特徴である。
保全活用状況(取組状況)
  • 「NPO法人赤目の里山を育てる会」が、里山の保全、トンボ池の管理などの環境保全活動をはじめ、里山リーダー養成講座、子ども里山探検隊などの実施、赤目小学校との里山自然体験授業を長年にわたって実施している。
  • 2005年より、日本最小の木質ペレタイザーを導入し、里山の資源を利用したバイオマス燃料製造モデル事業を進めている。
活動主体 NPO法人赤目の里山を育てる会、赤目小学校、錦生自治協議会、名張南西部地域協議会
その他参考情報
  • 「NPO法人赤目の里山を育てる会」は、ナショナル・トラストによる買い取り地等の保全管理、カワバタモロコの保護増殖、こどもたちを対象にした環境教育等により、2005年自然環境功労者環境大臣表彰を受けた。
  • 平成25年から三年間続いた「林野庁森林・山村多面的機能発揮対策交付金事業」で、延べ3000人のボランティアが入り、およそ20haの里山の保全整備を行った。柴、倒木、伐採材は全て林内から運び出し、見事な景観を有するに至った。多くは、薪や炭、木質ペレットに加工されて利用された。また、伐採材の多くはシイタケのホダ木にされて、三年間でおよそ1万本が福島県奥会津に搬送された。
  • 室生赤目青山国定公園
保全活用施策(実施状況等) 森林・山村多面的機能発揮対策交付金の活用

位置図について

各地域の地図(位置情報)について、地図上の点線(赤枠)はおおよその位置・範囲を示したものです。

希少種の保全等に留意し、エリア(赤枠)を省略している場合があります。