岩井戸地区
No. |
17-13 |
名称 |
岩井戸地区 |
ふりがな |
いわいどちく |
所在地 |
石川県鳳珠郡能登町 |
選定基準1 |
○(該当) |
選定基準2 |
○(該当) |
選定基準3 |
-(非該当) |
選定理由 |
町野川の水源の鉢伏山麓に広がる山村であり、旧村名(岩井戸村)の由来にもなっている「猿鬼伝説」が伝わっている奥能登の里山である。
なだらかな雑木山や農地、棚田を中心としたモザイク状の土地利用が維持されており、当目集落ではハッチョウトンボの生息が確認されているほか、良好な水辺環境が維持されていることから、ゲンジボタルの群生地としても知られている。 |
保全活用状況(取組状況) |
- 昭和58年、地区内にある町の最高峰・鉢伏山の山頂付近に残る白滝自然林と呼ばれるブナ林が売却・伐採されそうになり、当時の柳田村(現能登町)が土地ごと買い戻して保護した。それから四半世紀近くたった平成22年秋、当目に能登事務所を置いた「株式会社ぶなの森」が鉢伏山でのエコツアーを開始している。
- 当目では現在、学生援農隊「あぐり」と連携し、地元産米のブランド化に取り組んでいるが、学生たちの協力も得て耕作放棄地でのフキ栽培にも取り組み始めた。
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活動主体 |
株式会社ぶなの森、当目夢を語る会、あぐり(石川県立大学の学生援農隊)、岩井戸公民館 |
その他参考情報 |
- 昭和62年から、猿鬼を冠したユニークなマラソン大会「猿鬼歩こう走ろう健康大会」が行われている。能登出身の漫画家・永井豪が、猿鬼のキャラクターを描いている。
- 天領庄屋「中谷家」がある黒川の住民らは、東京丸の内で出勤前の会社員を対象に開かれている市民大学「丸の内朝大学」の受講生を呼び込み、中谷家を活用した地域再生に取り組んでいる。
- 鉢伏山のブナ林保護の取り組みが評価され、旧柳田村は「第3回朝日森林文化賞」の自然保護部門奨励賞を受賞。鉢伏山は「21世紀に残したい日本の自然百選」に選定。
- 鉢伏山のブナ林は昭和61年に「森林浴の森100選」にも選ばれており、それを記念して地元公民館が中心になり「歩こう歩こう鉢伏山」を毎年開催している。
- 五十里には県指定天然記念物の「のとキリシマツツジ」がある。
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保全活用施策(実施状況等) |
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位置図について
各地域の地図(位置情報)について、地図上の点線(赤枠)はおおよその位置・範囲を示したものです。
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