安全講習
2012年12月8日(土)
第54次南極地域観測隊では、全員会議や訓練など様々な場面でメンバーが集まるたびに、南極ではいつも危険と隣り合わせ、事故には十分注意してほしい、という趣旨の説明を繰り返ししてきました。危険な場面の種類も日本で生活している限り想像できないものもあります。
ここ数日間、安全の確保というテーマで、海氷上の移動や、重機の使用、ヘリ搭乗等の注意点について説明を受けてきました。そして本日は通信の確保に関して無線機の取り扱いやアンテナの設置の説明がありました。
南極では野外に出て通信環境が無くなってしまえば、事故につながる可能性が高まります。また、遭難したかもしれないメンバーを探すための捜索も出されることになるでしょう。聞き漏らしによる操作ミス等で隊全体に迷惑をかけることはできません。講習とはいえ、参加者は真剣だったように感じました。
日本で何度か無線機を使ったことはありましたが、私の場合は街の中だったり、山の中でも無線機の扱いに慣れた人達と一緒の作業だったり。もちろんアンテナの設置などはやったことがありません。
講習を受け、はたして自分一人になったら対応できるのか?と考えてしまいました。同時に、改めて南極での安全確保について復習しなくてはと思いました。事故なく南極で過ごし、帰国できますように。