国立公園満喫プロジェクトの有識者会議座長である涌井史郎氏が、日本の国立公園の特徴、強み、世界に通用する魅力について語るとともに、その素晴らしさを維持・進化させつつ、いかに世界にPRし、インバウンド誘客につなげていくべきか、その課題と展望について語ります。
造園家。東京農業大学農学部造園学科出身。 (現)東京都市大学・特別教授、愛知学院大学・経済学部 特任教授、東京農業大学・中部大学 客員教授、岐阜県立森林アカデミー学長、なごや環境大学 学長などを務めている。
平成15年日本国際博覧会(愛・地球博)会場演出総合プロデューサー、平成25年第39回全国育樹祭総合アドバイザーなどを歴任。
これまでハウステンボス、全日空ホテル等のリゾート計画や、多摩田園都市公園などのランドスケープ計画、そして二子多摩川の都市計画変更などに関与する一方、過疎中山間地域や水源地等の町おこしや村落の活性化対策など、都市から過疎農山村に至るまで 幅広く都市と自然の関わりについて取り組み、数多く作品を残している。
また首都高速大規模更新検討委員会や国立公園満喫プロジェクト・新国立競技場等の国における委員会の委員長・委員や地方公共団体の審議会委員長など多数を任じられている。
日本造園学会賞、日本造園学会「上原敬二賞」、土木学会賞、国土交通省大臣賞、黄綬褒章、仙台市特別市政功労者賞、などを受賞。
日本の自然体験ツーリズムを世界にアピールしていくために何が必要なのか、自ら日本国内の自然資源を高付加価値な体験商材へとプロデュースし、外国人観光客に高い評価を受けている事例を紹介します。
日本国内で10年以上マーケティングや広報分野のコンサルタントとして 活躍した後、自身のコンサルティング会社「Tokyo Personalised」を設立。仙台市での居住経験があり、 配偶者が青森の小さな町の出身であったことから、ゴールデンルート以外のエリアに外国人旅行者を誘客することに興味を持つ。
日本のインバウンドウォーキングツアーのパイオニアであるWalk Japanのマーケティングディレクターを務めた経験を活かし、 欧米豪の富裕層を対象に、海外PR会社との連携や、旅行業界およびメディア業界への幅広いネットワークの活用を通して、山形出羽三山の山伏、庄内、瀬戸内の観光マーケティング戦略の立案支援等、様々なプロジェクトに従事している。
1973年ニュージーランド生まれ。ニュージーランドの大学で日本語と会計学を学ぶ。大学在学中に初来日。1995年、群馬県みなかみ町のアウトドア会社に就職。1998年勤務先アウトドア会社内にキャニオニング部門を設立。2004年に独立し、アウトドアアクティビティーツアーを行う「株式会社キャニオンズ」を設立。スタッフもお客様もインターナショナルな雰囲気となっている。
みなかみDMOの理事を務めるなど、観光会議にも頻繁に顔を出し、みなかみの自然の素晴らしさを地元の人に訴え、同町が進めるサステイナブルなインバウンド推進に取り組む。
1977年生まれ。札幌市出身。ニュージーランド・Lincoln Universityでは、国立公園管理と自然保全を専攻し、北海道大学大学院・観光創造専攻では「エコツアーのコスト構造とシャドーワークに関する研究」を行った。
2000年に自然体験活動を推進するNPO法人ねおすに参画。2001年から東川町にて「大雪山自然学校」を設立し、エコツアーや子供自然体験活動を実施するとともに、大雪山国立公園・旭岳エリアの自然保護対策事業を請け負い「利用者による環境保全の仕組みづくり」に取り組んでいる。
NPO法人日本エコツーリズムセンター理事、アジアエコツーリズムネットワーク理事、北海道アドベンチャートラベル協議会長の活動をとおして、観光を手法とした持続可能な地域づくりに取り組んでいる。
国立公園満喫プロジェクトにおいて、「先導的モデル」とされる8つの国立公園(阿寒摩周、十和田八幡平、日光、伊勢志摩、大山隠岐、阿蘇くじゅう、霧島錦江湾、慶良間諸島)の活動報告をいたします。
国立公園をはじめとした日本国内の自然体験ツアーをどのように海外に売っていくべきか。海外向けの体験/旅行エージェントや、旅行メディアの専門家をお招きし、外国人観光客の求めるものは何か、また効果の高い売り方、売れる商材に磨き上げるためのコツなどをお聞きします。
1982年千葉県生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業。A.T.カーニーを経て、2011年に株式会社Voyaginを創業。100人以上の旅行者に自宅をホームステイ先として提供し てきた経験をもとに、2011年6月に「FindJPN(現Voyagin)」を開設。Voyagin は2015年7月に 楽天傘下となり、国内最大のインバウンド体験予約プラットフォームとして成長中。
アウトドアビジネスや観光産業に従事する事業者が地域に入り込み、その知見をもとに地域の自然・文化の魅力を活かした事業開発を支援する事例が増えてきています。そのパイオニアとして著名なアウトドアメーカーのスノーピーク社が、2017年2月に地方創生コンサルティングの専門会社を設立しました。地域の自治体や団体、企業が連携し、いかに自然資源を活かした地方創生を進めていくべきか、自然体験ツーリズムの視点を中心に、仕掛け人である後藤健市社長に語って頂きます。
1959年北海道帯広生まれ。大学留学中(米国)にセールスプロモーションを手掛けるベンチャー会社にチーフディレクターとして参加。ソニー・松下等家電メーカーの草創期のパソコン・ワープロのSPを担当。86年に東京を離れ、地元・帯広に戻り、それまでの経験を活かし、福祉から教育、飲食分野も含め幅広いフィールドでまちづくり活動に関わる。また、青年会議所(JC)、商工会議所青年部(YEG)等の団体に所属し、各地の元気人材とのネットワークを構築し、場所文化クリエーターとして全国の現場での活動に関わっている。
国立公園満喫プロジェクトでは、これまで先導的モデルとして選定した8つの国立公園に地域協議会を設置し「ステップアッププログラム2020」をまとめるとともに、他省庁やオフィシャルパートナー企業と連携し様々な施策を展開してきました。本セミナーのエンディングとして、有識者会議の涌井座長をコーディネーターとし、プロジェクト従事者や外部専門家とともに、満喫プロジェクトを通して見えてきたもの、課題、可能性、そして将来への展望について話し合います。
地域資源を活用して、インバウンド誘客に繋げていくためには、様々な課題を解決する必要があります。例えば、地元の魅力を発掘し、その風土・文化の価値を海外消費者を惹きつけるようなストーリーへと再編集し、おもてなしのためのサービス開発をし、外国人スタッフ等も起用しつつ、運営体制を整えていく、といった工程を、地元の方々と外部のプロデューサーが一丸となって取り組んでいく必要があります。本プログラムでは、実際にインバウンドに向けて地域全体のプロデュースを推進しているプロデューサーの方々をお招きし、プロデュースの手法や、地域が抱える課題・解決方法について語って頂きます。
1973年岡山県生まれ。1999年枻出版社入社。建築、インテリア、デザインなど幅広いジャンルの出版を手掛ける。2009年に日本の魅力、再発見をテーマにした雑誌「Discover Japan」を創刊。雑誌を通して地方活性の活動にも積極的に関わる。高岡クラフトコンペティション審査員、京ものユースコンペティション(京都市)審査員、地域ブランディング協会 代表理事。
1967年兵庫県豊岡市城崎町生まれ。民間企業を経て旧豊岡市役所に就職。2005年4月の市町合併により新たに誕生した新豊岡市では、企画課で新市のまちづくり、都市整備課で交通政策に従事し、2013年大交流課設置とともに初代係長として異動。2016年DMO(一般社団法人豊岡観光イノベーション)の立ち上げにも従事し、2017年から課長。市のPR戦略、国内誘客、インバウンド戦略を所掌。