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プログラム

 

(1)開会式(5月25日)

主催者、来賓から、次のような挨拶があった。

以上の後、サバ州代表から開会宣言がなされAPC2が開幕した。

APC2開会式の会場でマイクを手に開会宣言を行うサバ州代表サバ州代表による開幕の挨拶

 

(2)全体会合(5月26,27日)

 26日午前の全体会合では、共同議長が会議の趣旨や進め方について説明を行った後、星野一昭APC1共同議長から会議の概要やAPC1を契機に発足した「アジア保護地域パートナーシップ(APAP)」の成果について、IUCNから愛知目標に代わる新たな世界目標やアジアが直面する30×30に向けての挑戦について発表があった。

APC2全体会合の会場で30×30に向けた挑戦について発表する星野一昭APC1共同議長星野 一昭 元環境省自然環境局長(APC1共同議長)

 また、生物多様性保全のための次期世界枠組みの策定に向けたアジアの果たす役割をテーマにパネルディスカッションが行われ、保護地域拡大におけるOECMの在り方や、エコツーリズムを導入することでの経済活動と環境保全の連携、女性や若者、先住民族の意思決定への参加が重要であるといった意見が出された。
 次に、参加した先住民やユースの代表から保護地域の保全について、歴史的に軽視されてきた先住民族が保全活動や意思決定の場へ参加する重要性や、ユースの役割を認知すること、そしてサポートが不可欠であることなどの発表があった。
 最後に各作業部会(WG)、ユースセッション、先住民・地域社会セッションの議長から、討議のポイント等について紹介がなされた。

APC2の全体会合の会場で討議のポイント等について紹介する古田尚也WG1議長古田 尚也 大正大学教授(WG1議長)

 27日午前の全体会合では、共同議長が地域レベルの問題に焦点を当てる2日目のセッションについて説明した。続いてマレーシア工科大学のアムラン教授がアジア各地で文化的背景により保護してきた自然環境と保護地域について、国際教養大学の熊谷嘉隆副学長(APC1共同議長)がアジア地域の生物多様性の状況、30×30の達成に向けた日本におけるOECM等の取組、気候変動やSDGsへの対策との連携の重要性、そしてビジネス界の果たすべき役割について講演した。さらにインドのサルマ氏がサイの保護に関する発表を行った。
 その後、国内外の行政界を跨いだ保全をテーマにパネルディスカッションが行われ、ボルネオの成功事例と挑戦、サイの保護、海洋保全(サンゴ)についての発表があり、生物多様性の保護には一つの国やエリアだけではできることが限られており、国・境界を越えた協力(transboundary collaboration)が不可欠で、調査や活動といった学際的なつながりもさらに重要であるといった意見が出された。

APC2の全体会合の会場でにこやかに講演するAPC1共同議長の熊谷嘉隆国際教養大学副学長熊谷 嘉隆 国際教養大学副学長(APC1共同議長)

 

(3)作業部会(WG)(5月26,27日)

 

(4)ユースセッション(5月26,27日)

 日本から2つの団体が参加し、それぞれの活動の紹介や意見の表明があった。その内容は次のとおり。

 このほか、韓国、マレーシア、インドネシア、インドなどから発表があり、最後にアジアのユースによる「ネットワーク・プラットフォーム」の設立について、その意義や具体的なSNSなどの利用方法、年齢制限の有無などについての議論が行われた。プラットフォームの活用法としては、各国で活動するユース同士のノウハウの共有、広報面での協力、ファンドレイジングでの協働などが挙げられた。また、組織の活性化のため年齢制限は設けつつも、それ以上の年齢のメンバーに対しては、アドバイザーのように関わっていくことができるレイヤーを設けるといった案も出された。
 さらに、各国の文化交流のため歌やダンスの披露も行われた。

ユースセッションの会場で参加者が資料を投影しながら活動紹介する様子や、ユースセッション終了後に笑顔で集合写真を撮影する様子ユースセッション

 

(5)先住民・地域社会セッション(5月26,27日)

(8)ク参照

 

(6)サイドイベント(5月26,27日)

 26、27日の2日間にわたり、昼休みやWG終了後に計27件のサイドイベントが実施された。日本からは国連大学の柳谷牧子氏が、OECMとランドスケープアプローチに関するイベントの中で「SATOYAMAイニシアティブ」に関する発表を行った。

 

(7)エクスカーション(5月28日)

世界自然遺産に登録されているキナバル国立公園をはじめ、都市近郊の保護地域、先住民族が住む村など多彩な8コースが設定された。

キナバル国立公園に設置された園内マップの前で植生等について解説するマレーシアのガイドと、ガイドが指し示す森林に目を向ける参加者マレーシアのガイドによるキナバル国立公園と植生の解説

 

(8)閉会式(5月29日)

 WG、ユース、先住民・地域コミュニティの各議長から、2日間にわたる議論の概要が発表された。その概要は次のとおり。

 その後、APC2を総括した「コタキナバル宣言」の発表があり、拍手をもって採択された。
 最後にサバ州観光文化環境大臣が参加者・関係者の貢献により実りある会議となったことに感謝の意を表し、APC2の閉会を宣言した。

閉会式の会場でステージ上に並んで笑顔で記念撮影を行う各国代表閉会式