平成14年度第1回議事要旨 |
第1回環境省政策評価委員会 意見要旨 〈委員会での意見及び送付意見の要旨〉 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
〔議事概要〕(官房長挨拶) 市川委員長: 委員会のマンデートは評価をすることではない。政策評価法によると、評価は各省庁が責任を持って実施することとなっており、 その際に有識者のの知見の活用が求められていることから、政策評価委員会が開催されているという位置づけ。 従って委員会の役割は評価にあたってアドバイスを行うことにある。国民の視点にたってアドバイスをしていけばよい。 岡島委員:
役所のパブリックコメントはただやったというのが多い。実施していることをマスコミを使って示す等工夫してほしい。
国家戦略はかなり苦労して作られたと思う。今後は環境学習と自然とのふれあいに重点を置き、環境省として本腰を入れてやってほしい。
組織・予算が少ないのではないか。 (政策評価書について事務局説明) 佐野委員: 次の政策に活かすという意味ではplan do see のseeの部分が要だと思う。しっかり評価をしたい。 崎田委員:市民等の提言を受け入れるというシステムもあり、期待感も高いが、 ああいう取り組みは個々の政策の企画立案だけでなく、全体の政策に活かしてほしい。全体の政策の評価、企画立案の中でどのように出てくるのか。 市川委員長:15年度の政策の企画立案のほうにかかわってくるのではないか。事務局から説明を受けたい。 (事務局からの説明) 市川委員長:まず、評価書の枠組・構成についての総合的に議論をしたい。 須藤委員:この評価書は網羅的・客観的すぎるのではないか。政策の論点は正確に全部きちんと入れ込んであるが、 重点施策への評価につなげなければいけないという趣旨なのであれば、このような平板な紙を見せられてご意見を伺いたいと言われても 網羅的すぎて重点の議論は難しいのではないか。重点施策につなげる場合、重点的にまとめることが必要ではないか。 市川委員長:法律は主要な行政課題、政策が未着手 未了のものについて評価を実施することとしている。 山本委員:Ⅰの目次の「環境への負荷の少ない」という語はどの言葉にかかるのか。 河野委員:個別政策を議論してもキリがない。重点政策を抽出して並べたような資料がほしい。 質的重要性と量的重要性があるだろう。環境行政には予算はあまりかからないが、規制によって人の行動を規定するような施策が多く、 有効性・必要性という観点から重点施策の順位が決まると思う。効率性というのは環境政策において第一に議論するには問題がある。 しかし、環境省は1600億円の大きな予算があると思うがこの評価書ではそれがどこに入っているのかよくわからず、 これではどこで評価するのか。質、量で軽重をつけてもらえないか。 崎田委員:事前評価や政策提言等いろいろやろうとしている事はわかるが、実際どのように活かされてきたのか。 評価書の中にそういう要素を入れてほしい。パブリックコメントも行うということであるが、各担当部署で所管の政策について どのくらいパブリックコメントをしており、どういう反応があったのかも評価書に記入していくべきではないか。 小林委員:評価書を見てこんなにいろいろなことをやっているのねと思った。しかし共通しているのは、 民生・生活者の意識に関わるようなことと、各省庁にまたがるようなものに対して環境省がどのようにリーダーシップをとっているのか (またはとり難いのか)ということがはっきりしていないこと。そこを書き込むと政策の問題点よりがよく見えてきて、 評価をする上でも大きな意味を持つのではないか。生活者の対策が非常に遅れていると感じている。対象が不特定多数であるのために手がつけ難く、 そのためにおいて行かれているような気がする。そこに手をつけないと、政策の大きな進展は見られないのではないか。その点を整理してほしい。 鷲谷委員:国民への説明に重点を置くという観点からは、だいたい分量、形としては文句がないのではないか。 主体があいまいな文章が多々あるので、そこをしっかりかき分けることが必要ではないか。継続する施策については問題点、 改善のための課題等を書き込んでもよいのではないか。 佐野委員:現在の社会を考えると、日本だけの問題では対応できない。国際的な取り組み等にメスを入れた基本的なプロジェクトを作ってほしい。 ドメスティックな問題についても海外のサプライがどのように影響するのかという視点が大事。生産地域での環境教育等についても考慮してほしい。 こうした評価については企業ではふつう目標についてタイムスケジュールをたててプライオリティをつけ実施していくことのフォローアップという形をとる。 そういう観点から評価をしてほしい。 大塚委員:普段専門的な議論をしているせいかそれほど細かいとは思えない。しかしどこに重点を置くかということは考えた方がよい。 こうした評価書の他に重要な施策をピックアップして記述したものも必要だ。以前も指摘したことかもしれないが、目標について、 かなり定量的な目標が入っているが、そうでもないものもある。目標のところでできるだけ定量的な目標を挙げないとフォローアップが難しくなる。 崎田委員からも話しがあったが、パブリックコメントの扱い方は局や課によって微妙に違っているように感じている。 それぞれまとめて同じような意見についてコメントしてもらっているが、何件意見がきたということに重点を置きすぎていないか。 例えば特定の団体から頼まれて意見がきているようなものもあるのでそういうことにも気をつけるべきではないが。 山本委員:こういう平板な評価書では環境ビジネスで日本経済を再生させるといったような大きな環境政策のフレームワークが見えてこない。 アジアを巻き込んで環境保全と経済発展の両立ができるようにするべき。 市川委員長:委員の意見を踏まえると3つの選択肢がある。
一方井課長:委員長の提案うちの2番目の選択肢を予定していた。今の時点では官房として省内の政策にプライオリティをつけてない。 本日の先生方のご意見も踏まえ、重点化したものを作成し、それについて議論してほしいという話だ。 委員:意義はない。 市川委員長:枠組みの議論はここでなされたことにして、個別の問題について6月30日までに事務局に連絡してほしい。
今日の議論から重点はくみ取れるという話しだったがそういう観点から話したものでもないので、各委員の考える環境政策の重点化の構成要素について
は意見用紙に書き込んで送付してほしい。それを参考に次回向けの原稿を作ってほしい。舌足らず、時間足らずだったが、
次回の報告書の構成とplan do see に向けて政策にプライオリティ付けをしたものが出てくると期待している。 〔送付意見〕(時間の制約もあり、個別の評価や今後の重点施策についての意見については、 委員会終了後に委員から意見を提出してもらった。) (1)事後評価書について ①全般的事項
②個別事項
(2)重点的事項について ①全体的事項
② 個別事項
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環境省大臣官房政策評価広報課 |