2020年までに訪日外国人の利用者を1,000万人に増やすことを目標にした「国立公園満喫プロジェクト」。
その中でも、特徴的な取り組みを行う国立公園の楽しみ方・魅力を現地レンジャーが紹介します。
悠久の歴史を刻む伊勢神宮、里山里海、海女と真珠など、人と自然との結びつきが強い国立公園です。
伊勢志摩国立公園
3つの楽しみ方
“ 天空のドライブウェイ”と呼ばれ、伊勢市と鳥羽市を結ぶ全長16.3kmの伊勢志摩スカイライン。その中間にある朝熊山(あさまやま)展望台は伊勢湾に浮かぶ島々や渥美(あつみ)半島や、冬の晴れた日は富士山まで見渡せる絶景スポット。展望足湯もあります。山の方角には伊勢神宮の式年遷宮(しきねんせんぐう)に使われる御用材を育てる宮域林(きゅういきりん)が広がります。山頂付近には金剛證寺(こんごうじょうじ)と奥の院があり、地域の山岳信仰の中心地です。
伊勢志摩の海では、伝統的な海女漁や真珠養殖が行われています。鳥羽市の菅島(すがしま)で夏に行われる海女の祭り「しろんご祭」が有名。ミキモト真珠島では観光客向けの実演もあります。
リアス式海岸の絶景を楽しめる展望台がいくつかある南伊勢町の鵜倉園地(うぐらえんち)。なかでも見江島展望台はハート形の入り江(かさらぎ池)が望め、“恋人の聖地”として有名。


@nationalpark-japan
from 伊勢志摩国立公園
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日本有数のリアス式海岸美
[志摩市]
伊勢志摩を代表する絶景ポイント、横山展望台からの眺め。長い歳月をかけて形成されたリアス式の複雑な海岸線が美しく、特徴的です。真珠養殖いかだや伊勢志摩サミットが行われた賢島(かしこじま)のホテルも望めます。
黄金色に染まる、英虞湾(あごわん)
[志摩市]
登茂山展望台は、英虞湾(あごわん)に沈む夕日が美しい人気スポットです。真珠の養殖いかだが浮かぶ海面が照らされ、キラキラと黄金色に輝きます。近くのともやま公園ではキャンプやカヤックなどを楽しめます。
春、可愛いコゲラを発見
[志摩市]
コゲラはスズメくらいの可愛らしいキツツキです。春に横山園地で出合えます。枯れ木の下に小さな木くずが散らばっているところが目印。見上げると、丸い巣穴からコゲラが顔を出すかもしれません。
横山園地のネムノキ
[志摩市]
主に横山園地で6月から7月に見られる、志摩市の木「ネムノキ」というマメ科植物。ピンク色のふさふさした部分は、花のおしべです。その名前の由来は、夜になると眠ったように葉を閉じるためといわれています。
コース1
五十鈴川駅 →[ 参宮バス(約26分)]→ 山上広苑駅 →[ 徒歩数分 ]→ 朝熊山展望台
コース2
豊橋 →[ 豊橋鉄道バス(約90分)]→ 伊良湖岬 →[ 伊勢湾フェリー(約55分)]→ 鳥羽 →[ 近鉄志摩線(約33分)]→ 志摩横山駅 →[ 徒歩(約30分)]→ 横山ビジターセンター・横山展望台