環境省
VOLUME.59
2017年6・7月号

国立公園まんきつ旅 Vol.01

2020年までに訪日外国人の利用者を1,000万人に増やすことを目標にした「国立公園満喫プロジェクト」。

その中でも、特徴的な取り組みを行う国立公園の楽しみ方・魅力を現地レンジャーが紹介します。

今回の国立公園は…大山隠岐国立公園

鳥取県、島根県、岡山県にまたがり、山、海、島々と変化に富んだ景観をもつ神話と信仰が息づく国立公園です。

わたしがご案内します/大山隠岐国立公園 レンジャー 西大輔さん※レンジャーとは、国立公園の管理や生態系の保全などを行う環境省の職員。

大山隠岐国立公園
3つの楽しみ方

神聖な山域に続く日本一長い石畳の参道 大山寺・大神山神社

鳥取県西部にそびえる標高1,729mの大山は、古くから「神の宿る山」とされてきた聖なる山。杉の老木に囲まれた静寂の中、奈良時代に創建された大山寺が佇(たたず)んでいます。大山寺入口から大神山神社奥宮まで約700mにわたって続く自然石の参道は、寛政年間(1789~1800年) にその原形がつくられたとされる、日本一長い石畳の参道。杉木立の続く並木の両側には、中門院派の僧坊跡が埋もれています。

大山寺・大神山神社

自然林に囲まれた古道 ブナの森ウォーク

大山には横手道(よこてみち)と呼ばれる古道をはじめ、美しいブナやミズナラの自然林に包まれたハイキングコースがあります。桝水(ますみず)高原の大パノラマの景色が広がる場所も。

ブナの森ウォーク

神話を伝える聖なる岬 美保関

島根半島の東端、三方を海に囲まれた美保関は、『古事記』などに記された出雲の「国譲り神話」の舞台。美保関灯台は、1898年に初点灯された山陰最古の灯台です。

美保関

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from 大山隠岐国立公園

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神が宿る巨木[隠岐・隠岐の島町]

神が宿る巨木
[隠岐・隠岐の島町]

隠岐の最高峰、大満寺(だいまんじ)山中にひっそりと生き続ける神秘的な巨木、乳房杉。樹齢は約800年ともいわれ、樹高約30m、幹囲約5m。15本に分岐した主幹から大小24個もの乳房状の根が垂れ下がっています。

塩の浜サンセット[隠岐・隠岐の島町]

塩の浜サンセット
[隠岐・隠岐の島町]

およそ180もの島々からなる隠岐諸島のなかで、最大の島が島後(どうご)です。島後の南西に位置する塩の浜からは島前(どうぜん)を望むことができます。とりわけ、太陽が沈む夕暮れのビーチの景観がドラマチック!

自然のアート、通天橋 [隠岐・西ノ島町]

自然のアート、通天橋
[隠岐・西ノ島町]

国賀(くにが)海岸にそびえる壮大なスケールの奇岩は、隠岐のシンボル的な景勝地。岩石の中央部の空洞は、海蝕(かいしょく)作用によって、自然にえぐられたものです。国賀海岸には高さ257メートルの摩天崖をはじめとする断崖絶壁も。

高さ200mの赤い大岩壁[隠岐・知夫村]

高さ200mの赤い大岩壁
[隠岐・知夫(ちぶ)村]

鉄分を含んだ玄武岩や粗面岩が織りなす、赤、黄、黒、白といった色鮮やかな自然の文様が珍しい大岸壁。もっとも高い所では200mあり、紺碧の海に岸壁の鮮やかな色が映えます。

COURSE

コース1

米子鬼太郎空港米子駅 →[ 日本交通バス(約50分)]→ 大山寺 →[ 日本交通バス(約50分)]→ 米子駅 →[ JR境線(46分)]→ JR境港駅 →[ バス(約50分)※ ]→ 美保関 ※期間限定で運行

コース2

七類港 →[ フェリー(約2時間)]→ 来居港 → [ 車(約25分)]→ 赤壁来居港 →[ 内航船(約25分)]→ 別府港 →[ 車(約25分)]→ 摩天崖(まてんがい) →[ 車(約10分)]→ 通天橋

MAP

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