ちょっとecoに詳しくなる ecojin's EYE 環境のことを考えるヒントとなる、エコなキーワードを解説します。

今週のテーマ リチウム蓄電池火災防止

小型で大容量の電力を蓄えられるリチウム蓄電池(リチウムイオン電池)は、スマートフォン、モバイルバッテリー、携帯ゲーム機、ワイヤレスイヤホンなど、数多くの小型家電に使われています。今や私たちの生活になくてはならないリチウム蓄電池ですが、強い圧力や衝撃が加わると発火のおそれがあり、間違ったごみの区分で排出してしまうと、とても危険です。実際、全国の廃棄物処理施設やごみ運搬車でリチウム蓄電池が原因とみられる火災が多発し、問題になっています。

不要になったリチウム蓄電池を使った製品は、火災を起こさないよう、自治体のごみ捨てルールに従って排出することが大切です。排出する前に電力を使い切る、電池の端子部分をビニールテープなどで覆う、スマートフォンなど電池を取り外せないものは無理に外さないなど、注意事項を守って安全な処分にご協力をお願いします。

廃棄物処理施設での発火事故
(写真提供:新潟市)

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 リチウム蓄電池の目印は「Li-ion」のリサイクルマークです。ただし、充電できる製品であれば表示がなくても使用されている可能性があるので注意してください。春は新生活に向けて引っ越しや家電の買い替えが増える季節。電化製品を捨てる時にはリチウム蓄電池が使われているかを確認し、正しく処分しましょう。

写真/(独)製品評価技術基盤機構(NITE)(メイン)

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