環境省地球環境・国際環境協力

港湾における風力発電について -港湾の管理運営との共生のためのマニュアル-

平成24年6月


 地球温暖化対策として、風力や太陽光などの再生可能エネルギーの導入を促進する必要性が高まっている中、先の東日本大震災によるエネルギー問題を受け、再生可能エネルギーの導入推進は国家的な重要課題となっています。特に、洋上風力発電は、陸上と比べて非常に大きな導入ポテンシャルを持つことが環境省の再生可能エネルギー導入ポテンシャル調査等により確認されており、その積極的な活用が期待されています。
 また、政府が定めた「海洋再生可能エネルギー利用促進に関する今後の取組方針」(平成24年5月25日総合海洋政策本部決定)においても、洋上風力発電などの海洋再生可能エネルギー利用の取組を先導的に進めていくエリアとして港湾区域(港湾の水域)が位置付けられています。
 このような状況を踏まえ、環境省地球環境局と国土交通省港湾局が連携し、関係省庁の協力を得て、港湾の本来の機能と共生した大規模な風力発電の導入のための手順などを示したマニュアルを作成いたしました。
 このマニュアルにおいては、
(1) 課題の1つである関係者間の調整に関し、風力発電導入に関係する機関などが集まった協議会を設置し、情報共有や意見調整を図ること、
(2) 港湾の本来の機能と共生できるエリアを風力発電の適地として設定するとともに、港湾計画に位置付け、公表すること、
(3) その適地における風力発電事業の企画提案を公募により公正に選定すること、
などの手順を提示しています。
 このマニュアルが活用されることで、港湾での洋上風力発電が、今後円滑に導入され、普及していくことが期待されます。

※マニュアルの一部訂正について(2012年6月29日)
6月22日付けで公表いたしましたマニュアルについて、一部訂正いたします。
なお、上記において公表しております電子データは、訂正が反映されております。

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