- 15:45 - 17:00
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技術進展と社会変革による需要変化を通したGXの実現
- 主催者
- 地球環境産業技術研究機構(RITE)
- 共催者
- 国際応用システム分析研究所(IIASA)
- 内容
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概要
革新的なデジタル技術の普及や社会イノベーションの大きな潮流は、社会経済全体でグリーントランスフォーメーション(GX)を展開する上で、需要サイドに変化をもたらすことが期待される。これらの取組を総合的に評価することは、社会のGXへの道筋を示す上で重要である。
本セミナーでは、GX社会の実現において技術進歩と社会イノベーションが果たす役割について、分野横断的な視点も含め紹介する。
講演者は、技術革新と社会革新によって誘発されるエネルギー需要の変化(EDITS)ネットワークの最近の研究に基づいて、低エネルギーおよび物質需要の知識と実践の最前線を紹介し、需要側の移行が迅速かつ成功する気候変動緩和にどのように貢献できるかを探る。プログラム
需要の少ない社会と技術の変革
- バス バン ルイヴェン|IIASA持続可能なサービス システム研究グループ 研究グループ リーダー兼主任研究員(オーストリア)
ネットゼロ社会への変革における需要側ソリューションの重要性
- 秋元 圭吾|RITEシステム研究グループ グループリーダー、東京科学大学 特任教授(日本)
低コストの気候変動緩和を可能にする技術革新
- グレゴリー ネメット|ウィスコンシン大学マディソン校 ラフォレット公共政策大学院 ウィスコンシンエネルギー研究所 教授(米国)
都市空間と社会:需要側イノベーションの役割
- ディアナ ウルゲ フォルサッツ|中央ヨーロッパ大学 教授 / IPCC副議長(オーストリア)
発展途上国におけるグリーン移行の触媒としての政策
- ジョイアシュリー ロイ|アジア工科大学院 教授(タイ)
パネルディスカッション
- ジョイアシュリー ロイ(モデレーター)|アジア工科大学院 教授(タイ)
- バス バン ルイヴェン|同上
- 秋元 圭吾|同上
- グレゴリー ネメット|同上
- ディアナ ウルゲ フォルサッツ|同上
- セッション
サマリー -
初めにバン ルイヴェン氏より低エネルギー需要に向けた社会と技術の変革の意義とポテンシャルについて、次いで秋元氏よりネットゼロに向けた需要側ソリューションの重要性をシナリオ分析事例により説明した。また、ネメット教授から技術・社会イノベーションの普及速度と要因について、ウルゲ フォルサッツ教授から、IPCCにおける需要側イノベーション重要性の指摘と都市空間や建築部門のイノベーションがエネルギー需要低減に果たす役割を説明し、ロイ教授から発展途上国において政策がグリーン移行を促進する分析事例について報告した。最後に、登壇者と聴講者によるパネル討論を実施し、ファイナンスを中心に活発な議論を行った。
各登壇者によるプレゼンテーション パネルディスカッション 本セミナーの登壇者
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