- 10:00 - 11:15
- アジア太平洋地域における早期警戒システム(EWS)の更なる推進と新たな連携の可能性
- 主催者
- 環境省
- 内容
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概要
気候変動に伴うロス&ダメージに対する注目が国際的に高まる中、日本政府は一昨年のCOP27にて「日本政府の気候変動の悪影響に伴うロス&ダメージ支援パッケージ」を公表した。そのパッケージの一つとして、環境省は早期警戒システム(EWS)のアジア太平洋諸国への導入に積極的に取り組んでいる。環境省と有志の日本民間企業等で構成されるEWS協議会では、アジア太平洋地域で生じている気候変動諸課題への対応を進めており、本セミナーにてその進捗や成果について紹介する。
また本セミナーでは、新たなシナジーを生み出すべく、気象情報サービス・保険・ファイナンスという業態の異なる日本民間企業らが連携し考案した新たな適応策について提案を行うとともに、EWS導入促進に向けた実現可能な適応ビジネスのモデルケースについても紹介し、導入実践(可能性)国とのディスカッションも行う予定。プログラム
主催者挨拶
- 松澤 裕|環境省地球環境審議官
日本のEWSイニシアチブとEWS協議会での取り組みの全体像について
- 羽井佐 幸宏|環境省 地球環境局総務課気候変動科学・適応室長
民間企業によるEWSの取り組み紹介①
- 立野 象一|株式会社ウェザーニューズ(WNI) チームリーダー
民間企業によるEWSの取り組み紹介②
- ヴェロニカ スコッティ|スイスリー パブリック セクター ソリューションズ 部門長
民間企業によるEWSの取り組み紹介③
- 佐藤 美紀|日本電気株式会社(NEC) クロスインダストリーBU GX統括部 シニアディレクター
- 野口 聡一|国際社会経済研究所(IISE) 理事
東南アジアでのEWSの現状と課題、3社に対する期待①
- Irawan Asaad|インドネシア政府
東南アジアでのEWSの現状と課題、3社に対する期待②
- Ahmad Fairudz Bin Jamaluddin|Director, Atmospheric Science and Cloud Seeding Division, Malaysian Meteorological Department
パネルディスカッション
- 羽井佐 幸宏|同上
- 安部 大介|株式会社ウェザーニューズ(WNI) 執行役員
- ヴェロニカ スコッティ|同上
- 佐藤 美紀|同上
- Irawan Asaad|同上
- Ahmad Fairudz Bin Jamaluddin|同上
- 木村 範尋|経済産業省 GXグループ 地球環境対策室 地球環境問題交渉官
- セッション
サマリー -
本セミナーでは、早期警報システム(EWS)の展開について、官民および国際的な視点から議論が行われた。日本、インドネシア、マレーシアの政府代表が地域の課題や実践経験を共有し、Weathernews、Swiss Re、NECなどの民間企業が技術やソリューションについて発表を行った。続くパネルディスカッションでは、持続可能な導入の重要性はもとより、公共と民間の連携の強化が鍵となることを強調した。多様なステークホルダーの協力により、実行可能な対応策を模索する必要性が再確認された。
ヴェロニカ・スコッティ氏(Swiss Re)の発表 佐藤美紀氏(NEC)による発表 パネルディスカッションの様子 発表者、パネリスト、モデレーターの集合写真