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2024.11.13 Wed.

14:00 - 15:15

NDC野心向上への効果的な方策 ー クーリングセクターにおけるフロンのライフサイクルマネジメント -

主催者
環境省
共催者
気候と大気浄化の国際パートナーシップ(CCAC)・海外環境協力センター(OECC)
内容

概要

HFC等の大気中での寿命が短い短寿命気候汚染物質 (SLCP)は、CO2 よりも強力な気候変動要因であるため、その排出削減は1.5℃目標の実現に向けた即効性のある緩和策として重要である。第1回グローバルストックテイク(COP28)で、CO2以外のGHG削減努力を加速させることの重要性も認識され、国際社会でSLCP対策への関心が高まっている。
他方、多くの途上国では、NDCにHFC対策を含めていない、もしくは不十分なのが課題である。とりわけ、需要が増大する冷凍空調分野で用いられる冷媒の回収・再生・破壊等のライフサイクルマネジメントの取組は、緩和ポテンシャルが多い一方で未着手だった。
日本政府等が設立した「フロンイニシアティブ(IFL)」では、途上国におけるHFC等排出削減を支援してきた。日本の経験を基に、冷媒管理の法制度構築、GHGインベントリ作成、JCMの下でのインフラ導入等について具体的対策が進展している。
本セミナーでは各国政府担当官、国際機関等専門家からそうした成功例の紹介を行うと共に、今後のNDCにおける野心向上策としての活用を議論する。

プログラム

開会挨拶

  • 松澤 裕|環境省地球環境審議官

キーノート1:モントリオール議定書におけるフロンライフサイクルマネジメントの関心の高まり

  • 関 めぐみ|国連環境計画(UNEP) オゾン事務局長

キーノート2:CCACにおけるフロンのライフサイクルマネジンメント加速化

  • デニス サン ヴァレンティン|UNEP CCACクーリングハブ プログラム担当官

プレゼンテーション1「ベトナムにおける冷媒ライフサイクルマネジネントの法制化」

  • ルオン クワン フイ|ベトナム天然資源環境省 気候変動局 GHG緩和課長

プレゼンテーション2「インドネシアにおけるHFCインベントリ作成の取組」

  • ラナンサリ ワルガハディブラータ|インドネシア環境林業省 MRV専門官

プレゼンテーション3「炭素クレジット活用のためのMRV方法論」

  • シャネイ クロッティ|カーボン コンテインメント ラボ

プレゼンテーション4「HFC削減のためのJCMの活用に向けて」

  • 梁瀬 達也|アジア開発銀行(ADB) 気候変動専門官

パネルディスカッション

閉会挨拶

  • 加藤 真|同上
セッション
サマリー
冷凍空調機器に封入された冷媒(バンク)対策について、モントリール議定書MOP36やCCACクーリングハブを中心に国際的な取組が主流化してきたことが共有された。また、IFL支援の下で、ベトナムは冷媒のライフサイクルマネジンメントの法令策定や制度構築を進展させたことや、インドネシアはHFCインベントリ作成を進め、BTR1への報告追加、またNDCにHFC削減の野心を追加する見通しであることが紹介された。さらに、炭素市場を用いて、冷媒のライフサイクルマネジンメントを通じたHFC排出削減を進める検討や協力プログラムの進展についても議論を行い、緩和野心を向上させる重要な方策であるとの認識が共有された。
国連オゾン事務局長 関めぐみ氏による基調講演
CCAC事務局によるプレゼンテーション
パネル1(ベトナム政府・OECC)
パネル2(インドネシア・CC Lab・ADB)

その他のタイムテーブル

2024.11.13 Wed.

10:00 - 11:15

「気候変動に強靭な開発」に向けた適応策の推進

主催者:国際協力機構(JICA)
共催者:地球環境戦略研究機関(IGES)
11:45 - 13:00

クリーン・シティ・パートナーシップ・プログラム セミナー

主催者:環境省
共催者:国際協力機構(JICA)・地球環境戦略研究機関(IGES)