- 14:00 - 15:15
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建築物の脱炭素化に向けた日本の取組と貢献
- 主催者
- 環境省・国土交通省
- 共催者
- IGES
- 内容
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概要
世界のCO2の約37%、最終エネルギー需要の34%以上が建築物・建築分野のものであり、同分野の脱炭素化が国際的な目標の達成の鍵となっている。2023年以降建築物の脱炭素化に向けた国際的な動きが加速している。2023年のG7札幌気候・エネルギー・環境大臣会合及びG7香川・高松都市大臣会合の成果文書において、建築物及び建築物のライフサイクルの脱炭素化の重要性が盛り込まれ、同年のCOP28では、建築物・建築部門の変革のためのプラットフォームである「Building Breakthrough」が発足した。
2024年3月には、建築物と気候グローバルフォーラムにおいて日本を含む70か国が、低炭素建築材料の使用促進や公共建築の調達における野心的な政策の採用など、地域・国・国際レベルでの建築物・建築セクターの気候変動対策の実施の強化を促す「シャイヨ宣言」に署名した。
本セミナーでは、建築物・建築分野の脱炭素化に関する日本の取組を紹介するとともに、他地域の専門家とともに、同部門の脱炭素化を加速化するための方策について議論する。プログラム
開会挨拶
- 浅尾 慶一郎|環境大臣
概要説明
- 松澤 裕|環境省地球環境審議官
基調講演:建築物の脱炭素化の重要性
- Luca Lo Re|国際エネルギー機関(IEA)国際気候・エネルギーアナリスト
パネルディスカッション:建築物の脱炭素化への道筋-技術と将来のアクション
- Ho Chin Siong|マレーシア工科大学 建築・測量学部 教授
- 佐々木 緑|大成建設株式会社 サステナビリティ経営推進本部 環境経営推進部長
- 澤井 克行|ダイキン工業株式会社 常務執行役員
- John Short|株式会社LIXIL コミュニケーションズ&インパクト戦略 リーダー
- Gulnara Roll|建物および建築のグローバル・アライアンス(グローバルABC)ヘッド
- Julian Tami|欧州委員会 エネルギー総局 建物および製品ユニット 政策担当官
閉会挨拶
- 後藤 慎一|国土交通省 官房審議官
- セッション
サマリー -
浅尾環境大臣は、日本の建物脱炭素に向けた主要な取組として、建築物の省エネ基準の強化、ZEH等への補助、断熱性能の高い窓及び高効率給湯器の導入に対する補助等を紹介した。IEAの基調講演の後、大成建設、ダイキン、LIXILから、カーボンリサイクルコンクリート、ヒートポンプ、リサイクルアルミニウム製品などの革新的なソリューションを紹介した。EUとグローバルABCから、このテーマに関する地域およびグローバルな視点が紹介された。議論では、政策支援や行動変容の必要性が強調された。閉会の挨拶では、後藤審議官から日本のホールライフカーボンの削減に向けた取組等が紹介された。
浅尾環境大臣挨拶 参加者 後藤国交省官房審議官閉会挨拶
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