- 17:30 - 18:45
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GOSATが示す透明性:インベントリ検証の新たなメカニズム
- 主催者
- 環境省・アゼルバイジャン共和国エコロジー天然資源省
- 共催者
- 中央大学
- 内容
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概要
パリ協定によりBTRの提出が各国に求められているが、BTRの透明性改善は共通の課題である。そのためには、ボトムアップとは異なる共通の手法による各国インベントリデータの比較・検証が重要である。本セミナーでは、日本のGOSAT衛星を用いた排出量推計手法の実績を紹介し、本手法の期待や各国が広く利用するための課題等について議論する。
モンゴルを対象として実施した、GOSAT衛星を用いたCO2排出量推計は、インベントリの透明性をもたらす有効な手段であることを実証した。モンゴルや、中央アジア・コーカサスなどの国々は、気候区分として大きなまとまりがあるとともに、地理的にも隣接している。これを踏まえ、本技術の同地域の国々へ適用を進めている。本セミナーでは、この取り組みをさらにより広く展開するとともに、IPCC AR8へ向けて、インベントリ検証プロセスへの衛星データ利用促進のための方策を議論する。また、GOSAT衛星を用いたGHG排出量推計手法を、BTRの透明性向上のための科学的観測に基づく検証手法として国際的に活用するための新たなメカニズムの提言を目指す。プログラム
主催者側挨拶
- ウマイラ タギエワ|アゼルバイジャン共和国 エコロジー・天然資源省副大臣
- 松澤 裕|環境省地球環境審議官
ハイレベルセッション
- メデール マシエフ|キルギス天然資源・エコロジー・技術監督省大臣
- マンスール オシュルバエフ|カザフスタン環境・天然資源省副大臣
- アブドゥロ クルボンゾダ|タジキスタンUNFCCCフォーカルポイント / タジキスタン共和国政府環境保護委員会水文気象庁長官
- バトジャルガル ザンバ|モンゴルIPCCフォーカルポイント, 元気候変動特使
- ティムール サビトフ|ウズベキスタンIPCCフォーカルポイント, エコロジー・環境保護・気候変動省
展望
- 渡邉 正孝|中央大学 教授
パネルディスカッション
- 岡野 祥平|環境省 気候変動観測研究戦略室
- 榎 剛史|IPCC国家温室効果ガスインベントリタスクフォース共同議長
- アイマン イェセキナ|カザフスタン共和国 温室効果ガスインベントリー部門 JSC ジャシル・ダム
- サトル サイードフ|タジキスタンIPCCフォーカルポイント
- テミルベコフ アレクサンドル|キルギス共和国 天然資源・エコロジー・技術監督省
- バクリディン ニショノフ|ウズベキスタン共和国 気象水文科学研究所 センター長
主催者側挨拶
- 岡野 祥平|同上
3D DEMO
- 南郷 瑠碧子|株式会社バスキュール
- セッション
サマリー -
開催国アゼルバイジャン共和国のエコロジー・天然資源省(MENR)と環境省の主催、中央大学共催。コーカサス、中央アジア、モンゴルの各国から気候変動対策を担う省庁の大臣・副大臣やIPCC・UNFCCCのフォーカルポイントが出席し、日本のGOSAT衛星技術を用いた温室効果ガス吸収排出量推定がパリ協定の透明性に対して果たす役割について講演した。温室効果ガス吸排出量推定の透明性確保は各国共通の課題で、共通方式で排出量を推定できる衛星技術に期待する声が聞かれた。パネルディスカッションでは、温室効果ガスインベントリの各国実務者がBTRの現状やGOSAT衛星で温室効果ガス吸排出量を推定するプロジェクトを報告した。
参加者 ハイレベルセッションと展望 パネルディスカッション
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