- 14:45 - 16:00
- アジアにおける気候関連情報開示 - 中小企業の透明性促進の今と将来 -
- 主催者
- 環境省
- 共催者
- アジア開発銀行(ADB)・国際協力機構(JICA)SPI-NDC・一般社団法人海外環境協力センター(OECC)
- 内容
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概要
アジアの中でも特にASEAN加盟国は、GHG排出量の測定、報告、検証が持続可能な経済成長に重要であるとし、近年GHG排出削減と脱炭素化を加速させている。排出量の中でも特にスコープ3排出量の報告が企業へ求められ、アジア開発銀行研究所は、アジアの金融規制当局や中央銀行と連携し、気候関連の情報開示システムの改善、スコープ3の高品質データ収集や国内外の基準調整における課題に焦点を当て取り組みを行っている。また、PaSTIの取組みは、GHG MRVシステムを国家枠組みに統合することを支援しており、ベトナムでは、PaSTIと日本国際協力機構(JICA)が天然資源環境省と協力し、民間セクターの参加の促進によりGHG削減とNDCs達成を支援する政策を策定し、フィリピンでは、PaSTIによる証券取引委員会への支援を通して、気候関連の情報開示システムを構築し、スコープ3排出量の報告を促進した。本セミナーでは、ASEANにおけるGHG排出量算定報告と気候関連情報開示の進展、中小企業による貢献に焦点を当て、インセンティブについて政府、ドナー、民間セクターとの議論を行う。
プログラム
開会挨拶
- 浅尾 慶一郎|環境大臣
基調講演
- グレース フー|持続可能性・環境相 シンガポール
基調講演
- 園部 哲史|アジア開発銀行研究所 (ADBI) 所長
ガイディングプレゼンテーション
- 加藤 真|OECC 理事
パネルディスカッション
- 福田 幸司|JICA 長期専門家(チーフアドバイザー)
- 園部 哲史|ADBI 所長
- 加藤 真|OECC 理事
- ルオン アン フイ|ベトナム天然資源環境省 気候変動局緩和課 課長
- レイチェル エスター グムタン レマランテ|フィリピン証券取引委員会 ディレクター
- アンナ マリア ゴンザレス|Ayala Land Inc. コーポレート・サステナビリティ部門長
- 渡瀬 丈弘|アスエネ株式会社 執行役員 CPO
- セッション
サマリー -
温室効果ガス(GHG)排出量の算定を含む気候変動関連情報開示と透明性の向上は、排出量削減というグローバル目標に向けて重要な課題である。アジアの中でも、地域の経済のみならず世界のサプライチェーンを支えているASEAN地域の中小企業は、自社排出量の情報開示が国内だけでなく、グローバルな観点からも求められている。本セミナーでは、ASEAN地域の中小企業に焦点を当て、これまでの日本とASEAN各国との協力により推進されてきた情報開示に向けた取組内容と成果を発表し、現在の課題、今後のあり方、インセンティブについて、政府、国際機関、民間セクターの各々の視点からディスカッションを行った。
開会挨拶 浅尾 慶一郎 環境大臣 基調講演 グレース フー持続可能性・環境大臣 パネルディスカッション パネリストと大臣(中央左:星、右:日)
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