全体の概要と評価
11月30日から12月13日まで、フランス・パリにおいて、国連気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)、京都議定書第11回締約国会合(CMP11)等が行われた。我が国からは、丸川環境大臣、木原外務副大臣、星野経済産業大臣政務官、鬼木環境大臣政務官、外務・経済産業・環境・財務・文部科学・農林水産・国土交通各省関係者が出席した。なお、11月30日には、オランド仏大統領の主催により首脳会合が開催され、安倍総理他が出席した。
今次会合の成果
(1)「パリ協定」の採択
新たな法的枠組みとなる「パリ協定」を含むCOP決定が採択された。「パリ協定」においては、
- 世界共通の長期目標として2℃目標のみならず1.5℃への言及
- 主要排出国を含むすべての国が削減目標を5年ごとに提出・更新すること、共通かつ柔軟な方法でその実施状況を報告し、レビューを受けること
- JCMを含む市場メカニズムの活用が位置づけられたこと
- 森林等の吸収源の保全・強化の重要性、途上国の森林減少・劣化からの排出を抑制する仕組み
- 適応の長期目標の設定及び各国の適応計画プロセスと行動の実施
- 先進国が引き続き資金を提供することと並んで途上国も自主的に資金を提供すること
- イノベーションの重要性が位置づけられたこと
- 5年ごとに世界全体の状況を把握する仕組み
- 協定の発効要件に国数及び排出量を用いるとしたこと
- 「仙台防災枠組」への言及(COP決定)
(2)その他のCOP/CMP決定
気候資金、緑の気候基金、長期目標に関する2013-2015年レビュー、適応委員会、ワルシャワ国際メカニズム、技術メカニズムと条約の資金メカニズムの連携、京都議定書の第二約束期間の実施に関する細則等のCOP/CMP決定が採択された。
(3)次回COP/CMPの予定
COP22は、2016年11月にモロッコ・マラケシュで開催されることとなっている。
結果に関する詳細は、下記の通り。
- 報道発表資料COP21について(お知らせ)
- COP21の概要と評価 [PDF]
- COP21閣僚級セッション 丸川環境大臣ステートメント
- パリ協定の概要(仮訳) [PDF 329KB]
- パリ協定を踏まえた地球温暖化対策の取組方針について(2015年12月22日地球温暖化対策推進本部決定) [PDF 132KB]
- COP21の成果と今後(パワーポイント説明資料) [PDF 4.30MB]
- パリ協定(英文) [外部リンク:PDF 523KB]