気候変動に適応し、自然と共生する社会の促進
事業名 | SATOYAMAイニシアティブ (340KB) |
---|---|
実施場所 | 世界全域 |
背景 | 生物多様性の保全にとっては、原生的な自然を保護することのみならず、人々が古くから持続的に利用や管理してきた農地や二次林など、人間活動の影響を受けて形成・維持されている二次的自然環境(社会生態学的生産ランドスケープ)の保全も同様に重要です。これらの二次的自然環境には、多様な種がその生存のために適応・依存しており、その維持・再構築が生物多様性の維持・向上に重要な役割を果たします。しかしながら、これらの自然環境やそれを形作ってきた持続可能な慣行や知識は、都市化、産業化、地域の人口構成の急激変化等により、世界の多くの地域で危機に瀕しています。これらの二次的自然環境を持続可能な形で保全していくために、その価値を世界で広く再認識するとともに、早急かつ効果的な対策を講じていくことが求められています。 この緊急な課題に取り組むため、環境省と国連大学高等研究所(UNU-IAS)はSATOYAMAイニシアティブを提唱しています。SATOYAMAイニシアティブはエコシステムアプローチなど既存の基本原則を踏まえ、関連する活動を世界的に推進していくものです。本イニシアティブの核となる長期目標(Vision)は「自然共生社会の実現」、すなわち人と自然の良好な関係が構築されている社会の実現です。 |
目的 | SATOYAMAイニシアティブの長期目標は、自然のプロセスに沿った社会経済活動(農林水産業を含む)の維持発展を通じた「自然共生社会の実現」です。生物資源を持続可能な形で利用・管理し、結果として生物多様性を適切に保全することにより、人間は様々な自然の恵みを将来にわたって安定的に享受できるようになります。そのため、SATOYAMAイニシアティブでは、「社会生態学的生産ランドスケープ」と呼ぶ地域における、人と自然との係わり方を社会的及び科学的視点から見つめ直します。 また、より持続可能な形で土地及び自然資源の利用と管理が行われるランドスケープの維持・再構築を目指し、以下の3つの行動指針を提案しています。
|
成果 |
IPSI発足式典(創設メンバーの紹介) IPSI発足式典(国連大学による発表) |
活動予定 | 2011年3月10-11日に、愛知県名古屋市においてIPSIの第1回定例会合を開催する予定です。 |
協力機関 | SATOYAMAイニシアティブ国際パートナーシップ参加機関 |
関連URL |