連携基盤の確立促進
事業名 | アジア環境人材育成イニシアティブ(ELIAS) (441KB) |
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実施場所 | アジア地域 |
事業背景 | 2002年に開催された、ヨハネスブルグサミットにおいて、日本は、「国連持続可能な開発のため
の教育の10年(UNDESD)」を提案しました。同年、国連総会で2005年からの10年をUNDESDとする同提案が全会一致で採択され、2006年、日本におけるUNDESD国内実施計画が策定されました。この計画の中では、初期段階の重点的取組事項として高等教育機関における取組が位置づけられています。これを受け、2007年6月、「21世紀環境立国戦略」及び「イノベーション25」の2つの閣議決定の中で、国内外で活躍できる環境人材を育成することが盛り込まれました。また同年、東アジアサミットや日中ハイレベル対話などにおいて、環境人材育成に係るアジア各国との連携協力に合意がなされました。 これらを踏まえ、環境省は大学、企業、NPO等の有識者から成る検討会を設置し、「持続可能なアジアに向けた大学における環境人材育成ビジョン(アジア環境人材育成ビジョン)」を2008年3月に策定しました。これを具体化するため、アジア環境人材育成イニシアティブとして3つの取組を実施しています。 |
事業目的 | 産学官民の協働による環境人材の育成の取組を具体化するため、アジア環境人材イニシアティブ(ELIAS)として、 (1)大学教育モデルプログラムの開発と普及 (2)産学官民連携の環境人材育成コンソーシアム (3)環境人材育成に取り組むアジアの大学院のネットワーク化(ProSPER.Net) の3つの事業を展開しています。 |
参加国 | ProSPER.Netには、現在、日本、オーストラリア、中国、インド、インドネシア、韓国、マレーシア、フィリピン、タイ 等から21の高等教育機関が参加 |
事業成果 | 1)大学教育モデルプログラムの開発と普及 日本の大学・大学院が、企業、行政、NPOやアジアの大学等と連携・協力して「アジア環境人材育成ビジョン」の中で描かれた環境人材を育成するために、2008年、2009年に「環境人材育成のための大学教育プログラム開発事業」の実施大学を公募し、2008年度に6件(茨城大学、東京大学、慶応大学、中部大学、信州大学、高知大学)、2009年度に5件(岩手大学、東北大学、上智大 学、滋賀県立大学、大阪府立大学)を採択しました。1大学3カ年計画で事業を実施しています。 2)産学官民連携の環境人材育成コンソーシアム 複数の事業を展開しながら、環境人材育成コンソーシアムの組織形態や事業内容等を具体的に検討していくことを目的として、2009年3月に「環境人材育成コンソーシアム準備会」が発足しています。 環境省は、準備会と連携し、大学・大学院で活用できる環境人材育成に関するガイドラインの検討等を展開しています。3)環境人材育成に取り組むアジアの大学院のネットワーク化 環境省は、国連大学高等研究所(UNU-IAS)と連携して、2008年6月に、大学院レベルでの教育・研究に持続可能性の教育を統合するネットワーク、通称ProSPER.Net(Promotion of Sustainability in Postgraduate Education and Research Network )を開始しました。2010年8月現在、本ネットワークには、日中韓、アセアン諸国、インド、オーストラリア等から21の高等教育機関が参加しています。ProSPER.Net設立総会 |
活動予定 | 今後も、アジア環境人材育成ビジョンに基づき、アジア環境人材育成イニシアティブの取組を 進めていく予定です。 |
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