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中国における環境汚染の現状と対策、環境対策技術ニーズ

環境汚染の現状

(最終更新日:2016年4月1日)

中国の環境汚染の現状について、2015年6月に発表された「中国環境状況公報2014」において次のように概括しています。

大気汚染

「全国の161の都市にある空気質観測点のうち、16の都市で年平均が新しい基準を下回った。また、全国470の都市で降水の観測が行われ、酸性雨の都市の比率は29.8%、酸性雨の平均頻度は17.4%であった。

水質汚濁

全国423の主要河川及び62の重点湖(ダム)に設置した968の観測点によると、第1類が3.4%、第2類が30.4%、第3類が29.3%などとなっており、主な汚染指標はCOD、全リン、5日間BODです。地下水の4,896ヵ所の観測点のうち、36.7%は優良もしくは良好な水質ですが、比較的悪い水質が45.4%、非常に悪い水質が16.1%となっています。

騒音対策

都市部の音環境については、道路交通環境の全体的な質が前年と比較すると改善しており、各種機能区の昼の音環境質の基準達成率は夜間を上回っている。

土壌汚染

土壌汚染について、環境保護部と国土資源部の発表した「全国土壌汚染状況調査公報」(2014)によると「中国の土壌環境の状況は全体として楽観することはできない。ある地域の土壌汚染は比較的深刻であり、耕地土壌は懸念があり、鉱工業廃棄地の土壌環境問題は突出している。全国の土壌の16.1%が基準を超えており、土地利用の区分で見ると、耕地の19.4%、林地の10%、草地の10.4%が基準を超えている。土壌汚染は経済社会の発展過程で中長期間をかけて形成されたものであり、鉱工業、農業生産等の人の活動と自然の背景によって引き起こされたものである」と指摘しています。

(2016年3月時点での調査結果に基づく)

詳細情報

中国における環境汚染の現状 [PDF 438KB]
  1. 大気汚染
  2. 水質汚濁、地下水汚染
  3. 騒音
  4. 土壌汚染

(2016年3月時点での調査結果報告に基づく)