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課題成果報告
A-0807 気候変動に対する寒地農業環境の脆弱性評価と積雪・土壌凍結制御による適応策の開発 | |||
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研究代表者 所属名・氏名 | 廣田 知良 ((独)農業・食品産業技術総合研究機構 北海道農業研究センター) | 実施期間(年度) | H20-22 |
我が国を代表する畑作地帯である北海道・道東地方は、近年、土壌凍結深が顕著に減少する傾向にあります。土壌凍結深の変化が地球環境や農業生産に与える影響を調査するため、主要な温室効果ガスの一つである亜酸化窒素(N2O)の農地からの放出量と融雪水の土壌への浸透量を測定した結果、土壌凍結深が増えるほどN2Oの大気への放出量が増加し、融雪水の浸透量が減少することが明らかになりました。一方、道東地方の農家は土壌凍結を抑制する雪を除雪することで人工的に凍結を促進させ、雑草(野良イモ)を防除する処理を行っています。 本研究では、N2Oの大気への放出量や融雪水の浸透量、野良イモの致死率等と土壌凍結深との関係を明らかにし、環境にやさしく、農業生産を保障する、最適な土壌凍結深を見つけ出すことを目的にしています。同時に、地温推定モデルを用いて最適な土壌凍結深になる除雪のタイミングを割り出す手法を確立することで、まったく新しい冬の農地管理技術の開発を目指します。 |
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