環境省環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書平成25年版 環境・循環型社会・生物多様性白書施策第6章>第9節 原子力の安全の確保

第9節 原子力の安全の確保

 東京電力福島第一原子力発電所の安全確保及び同1~4号機の廃炉に向けて、東京電力から提出された実施計画を審査しその後の監視を行います。また、同発電所の継続的な事故原因の究明に関し、中長期にわたる原子炉内の調査結果等も踏まえ、技術的な側面から検証を進めます。

 東京電力福島第一原子力発電所事故の教訓や国際原子力機関(IAEA)等の国際基準を踏まえ、重大事故対策を取り入れ、地震・津波対策等を強化した新規制基準について、平成24年6月に改正された原子炉等規制法に基づき、発電用軽水型原子炉に関するものは25年7月までに、核燃料施設等に関するものは25年12月までに策定し、施行します。

 旧原子力安全・保安院の指示により追加調査を行っている原子力発電所の敷地内の破砕帯については、順次現地調査を行い、活断層であるかどうかの評価を行います。

 原子力災害対策については、原子力災害対策指針の内容を更に充実させるとともに、それに基づく関係地方公共団体における地域防災計画の改定を促進し、緊急時訓練等を行うことにより、平時からの備えを充実させます。

 また、引き続き政策決定過程の透明化等を通じて、原子力規制行政の信頼確保に努めるとともに、諸外国の原子力安全に係る経験や知見を積極的に取り入れるため、国際機関及び諸外国との連携・協力を進めていきます。