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平成16年度
環境技術実証モデル事業検討会
山岳トイレし尿処理技術ワーキンググループ会合(第4回) 議事要旨


1. 日時:平成16年10月21日(木) 14:45~16:45
2. 場所:栃木県立日光自然博物館会議室
3. 議題:
(1)実証試験内容および試験実施状況について
(2)実証試験結果報告書の概要版の検討
(3)その他
4. 出席検討員:桜井敏郎、鈴木富雄、森 武昭(座長)、吉田孝男、渡辺孝雄
5. 実証機関関係者:
伊与 亨 (北里大学医療衛生学部専任講師)
今津 啓 (NPO法人山のECHO)
配布資料
資料1 NPO法人山のECHO山岳トイレし尿処理技術実証事業の経過と概要 [PDF 84KB]
資料2 物理化学処理方式実証試験計画 [PDF 581KB]
資料3 千手ヶ浜園地公衆トイレ実証試験結果(中間報告)(非公開)  
資料4 実証試験結果報告書の概要版(第4次案) [PDF 152KB]
資料5 山岳トイレし尿処理技術実証モデル事業の今後のスケジュール [PDF 25KB]
6. 議事
会議は公開で行われた。

(1)実証試験内容および試験実施状況について
  • 実証機関から、実証試験内容および実証試験実施状況について資料1~3に基づき説明。
  • 検討員から、測定データが試料分析項目によって男女の違いがみられることの原因について質問がだされた。これに対し実証機関から、ペーパーの使用量や利用人数、大小便の割合等が影響していると説明。
  • 検討員から、使用開始時に投入される臭気抑制剤の効果を判断できる測定データがあるかとの質問がだされた。これに対し実証機関から、本実証試験のデータでは臭気抑制剤の効果を判断することは難しいと説明。
  • 検討員から、汲取り時期を判断する基準について質問がだされた。これに対し実証申請者から、貯留槽の容量を基準としているとの説明があり、実証機関からは、実際の汲取り時期は水の色度及び臭気等も参考にして決めていると説明。
  • 検討員から、硫化水素の発生について質問が出された。これに対し実証機関から、硫化水素は処理装置から発生する可能性があるが濃度は低いと考えられ、特に影響はないと説明。
  • 検討員から実証申請者に対し、今後は自然エネルギーのみで稼動させることについての可能性も検討して欲しいという意見が出された。

(2)実証試験結果報告書の概要版の検討について

  • 事務局から、実証試験結果の概要版について資料4・5に基づき説明した。 
  • 検討員から、概要版の中で、実証申請者が設定した処理能力データと、実証機関が実証試験によって得た処理能力データの整合を確認できるようにする必要があるのではとの意見がだされ、検討した結果、概要版の実証試験結果「(3)-4.処理性能」の項目に記載することで了承された。
  • 検討員から、トイレの建設方法を概要版に盛り込むべきではないかとの意見がだされた。これに対し事務局から、建設に関する内容は概要版の「(4)まとめ」にあるインフラ整備の条件のなかで記載することを説明し、了承された。
  • 山のECHOが実証している物理化学処理方式は、実証試験要領のし尿処理方式の分類では「その他」に分類されているが、この分類が適切であるのかとの意見がだされた。これに対し、将来的に実証試験要領に物理処理方式を追加するかどうかも含め検討することとした。
  • イニシャルコストの掲載について意見が出され、イニシャルコストは実証範囲外の項目であるため、実証申請者の責任で、参考情報として掲載することで了承された。
  • 各実証機関が作成する実証試験結果報告書及び概要版について、記入内容を確認・助言するための作業部会(在京検討員と事務局で構成)を開催することが了承され、日程については後日事務局より連絡することとなった。

(3) 次回のWGについて

  • 次回のWGは来年開催することとし、詳細は後日連絡することが確認された。