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里なび
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保全活用に関する文献検索
- 文献名
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コウノトリの贈り物 : 生物多様性農業と自然共生社会をデザインする = Many special gifts from storks
- 出版年
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2007
- 出版社
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(株)地人書館
- 掲載雑誌
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書籍のため省略
- 巻/号/ページ
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書籍のため省略 / 書籍のため省略 / 244ページ
- 著者名
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鷲谷いづみ編著
記載なし
- 目次
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まえがき/序章コウノトリの贈り物/特別寄稿 コウノトリとともに生きる―豊岡の挑戦/第一章 コウノトリが地域の力を取り戻す(佐竹節夫)/第二章 水田の農業湿地としての特性を活かす、ふゆみずたんぼ(呉地正行)/第三章 「ものがたり」を伝えたい!―産直・交流事業で脳表の価値観を共有する(石塚美津夫)/第四章 北海道版「ふゆみずたんぼ」をうくりたい―いのちの見える食と文化の回復へ、食堂業の試み(庄司昭夫)/第六章 北海道における「いのち育む有機稲作」の可能性(稲葉光圀)/執筆者へのファンレター 著者紹介に代えて(菊池玲奈)/座談会 コウノトリと豊岡の農業を語る/あとがき
- キーワード
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記載なし
- 要約
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本書では、序章において自然と人間が共生する「最良のシナリオ」の姿を描いたうえで、そのシナリオ実現のための地域づくりに貢献する人々の現状を報告する。自然再生の象徴種であるコウノトリやアイガモ農法、ふゆみずたんぼ(冬季灌水水田)等農業の報告を通じて、以下の課題や主張が為されている。すなわち、農業のもたらす環境負荷をどのようにして低減させるかは、温暖化対策と共に、ヒトを含む地球上のすべての生物にとって死活問題とも言える重要な問題であり、日本では、水田の湿地としての役割をいかに回復させるかが重要な課題である。また、環境負荷の少ない農業への転換をコミュニティの維持や再生と結びつけて進めることは、地域における持続可能な社会の構築にとっても最重要課題であり、それぞれの地域に固有な自然と文化を尊重し、それを誇りとする心を取り戻すこと、すなわち、「自然との共生」を意識化することが重要である。現代は、人間活動がもたらした環境変化が、地球規模においても、地域においても、不可逆の影響を及ぼす、人類史の特異点ともいえる時代であるが、本書は、今、生物多様性の保全、自然との共生を求めることによって、地域社会および人間一人一人に恩恵をもたらし、五十年後の社会を「最良のシナリオ」の方向に動かしていくことを訴える。
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