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保全活用に関する文献検索

文献名
水田における生物多様性保全と環境修復型農法
出版年
1998
出版社
雑誌のため省略
掲載雑誌
日本生態学会誌
巻/号/ページ
48巻 / 記載なし / 167-178ページ
著者名
日鷹一雅
Kazumasa Hidaka
目次
雑誌のため省略
キーワード
記載無し
要約
本稿は、水田の生物多様性をめぐる研究の現状と修復の方策について紹介する。水田生物多様性の評価には、水田における記録種数の研究がある。水田に生息する絶滅危惧種も多く、生活環や個体群分布の把握が必要とされている。水田環境を湿地・水辺環境としてとらえる場合、時空的に安定である面と不安定である部分を持ち合わせた環境として理解すべきである。水田にかかわる各農作業が個体群に与える影響評価の研究も進んでいる。生物の生活型の類型化並びに水田生活型環境の内容の類型化を行い、近代化に伴う水田環境の変化と個体群の関係を考える研究も害虫やその天敵の分野で進んでいる。食物連鎖という視点も重視されている。生物多様性修復のためには、水田圃場レベルと水田農業生態系レベルの二つの空間レベルの修復が必要である。前者には、不耕起栽培法など様々な技術的選択肢がある。後者では、多様性に富んだ水田環境の保護と、すでに圃場整備や放棄された水田の環境修復が現在できることである。

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