平成19年8月30日に、我が国で29番目の国立公園として、「尾瀬国立公園」が新たに指定されました。
平成19年7月25日付けで「尾瀬国立公園の指定及び公園計画の決定」について中央環境審議会より答申を受け、平成19年8月30日の官報告示をもって尾瀬国立公園が新たに指定されました。
今回の指定等により、我が国の国立公園の数は29、総面積は2,086,790ha(国土面積の5.52%)となります。
●概要
公園区域概要図
- 日光国立公園の尾瀬地域と、その周辺にあってオオシラビソ林や山地湿原など優れた自然環境を有する会津駒ヶ岳及び田代山・帝釈山周辺地域を併せ、新たな国立公園として指定。
(新規の国立公園指定は、釧路湿原国立公園(昭和62年)以来、20年ぶり) - 区域面積は37,200ha(うち日光国立公園からの編入が25,203ha、会津駒ヶ岳及び田代山・帝釈山周辺地域が11,997ha)。
- 尾瀬地域は、尾瀬沼及び尾瀬ヶ原の一帯と、それをとりまく燧ヶ岳、至仏山などの山岳地により構成されている。尾瀬沼及び尾瀬ヶ原の一帯は、優れた原始的景観を有するとともに学術的にも極めて貴重な湿原地帯であり、ミズバショウ、ニッコウキスゲなど数多くの植物が生育している。至仏山は蛇紋岩山地であり、オゼソウなど多くの希少植物を産する。
- 会津駒ヶ岳及び田代山・帝釈山周辺地域は、山地帯のブナ林と亜高山帯のオオシラビソ林に被われ、自然性の高い森林景観を呈している。会津駒ヶ岳山頂周辺の稜線には多数の池塘を含む山地湿原が発達し、その周辺には雪田草原が広がる。田代山山頂部に発達した湿原は、天上の湿原として特異な景観を呈している。