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エコツーリズム推進法

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甑島ツーリズム推進協議会(鹿児島県薩摩川内市)

 甑島(こしきしま)は、鹿児島県薩摩半島の西方約26kmの東シナ海上に位置し、北東から南西方向に上甑島・中甑島・下甑島と約35kmに3つの島を中心に形成されている列島です。全体的に山肌が海に迫り、沖積平野の発達が極めて少ないことが特徴であり、上甑島と中甑島は比較的緩やかな丘陵が広がっていますが、下甑島は400~500m級の山地が連なり、特に西岸には切り立った断崖が点在しています。

 名前の由来は、上甑島と中甑島の間に位置する「甑」(米を蒸すせいろ)の形をした巨石を、甑大明神として崇拝したことと言い伝えられています。

 上甑島には、日本三大トンボロ(陸繋砂州)と言われている里のトンボロ地形、国の天然記念物である長目の浜や下甑島には約8000万年前の白亜紀後期の堆積岩からなる姫浦層群の地層が剥き出しになっている鹿島断崖など、これらの多様な海岸景観を有する陸域と海域を中心とし、「太古の地球を感じる宝の島」をテーマに、2015年3月16日に国定公園に指定されました。

 甑島が誇れる固有の風土と人々の営みの本質的価値を理解し、守り、より魅力的な形に磨いて島民や観光客等の来訪者に伝え、誰もが誇れる姿を次世代に受け継ぐことを理念とし、“甑島の資源の保護と活用による観光振興”を主軸とした地域振興を目的として、「甑島エコツーリズム推進全体構想」を策定し、2023年8月16日に認定されました。

 この認定により、ユネスコ無形文化遺産に登録されている「トシドン」、玉石垣が特徴的な町並みが「島の宝100景」に選出され、日本遺産「麓」に登録されている里麓および手打麓の武家屋敷通り等の歴史資産の活用や、地元で栽培された野菜や水揚げされた魚介類などの積極的な活用により、島民とエコツアー参加者とが積極的に関わりを持ち、楽しむとともに資源保護に責任を持つエコツーリズムを実施します。

 最後に、構想の認定にあたり御尽力いただきました関係各位並びに御指導・御助言をいただきました国・県の関係者の皆さまに対して、衷心より厚く御礼申し上げます。

会長 田中良二(薩摩川内市長)

甑島ツーリズム推進協議会
会長 田中良二
(薩摩川内市長)