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環境省ホーム政策分野・行政活動政策分野一覧自然環境・生物多様性生物多様性の観点から重要度の高い海域沖合海底域 > 308 相模トラフ・南部海山

 

沖合海底域 308 相模トラフ・南部海山

基本情報 別ウィンドウが開きます出典

面積(平方キロメートル) 105022
最大水深(メートル) 6791

※抽出基準ごとに表示されている数字は各重要海域の解析スコアの最大値を表示している。

選定理由 別ウィンドウが開きます抽出基準

基準1、4、5、6、8が高く、MARXANにより選定されたため

特徴 別ウィンドウが開きます出典

東京海底谷、相模湾、駿河湾から急峻に落ち込む海底谷一体と相模湾から房総半島と大島の間を抜け330kmの長さを持つ相模トラフ、および南側に明神礁、水曜海山、木曜海山、海形海山までを含む海域である。
相模湾の相模トラフの東側には沖の山堆、三崎海丘、三浦海丘、相模海丘が並んでいる。相模湾では化学合成生物群集が多数確認されている(藤倉ら,2008)。相模トラフの房総半島南東沖には3つのプレートの境界が集まる。これらプレートの相対運動を反映して複雑な海底地形と構造を持ち、大地震・火山も多い(海上保安庁水路部,1985)。駿河湾の海底谷の駆け上がりは、多様性が非常に高く(木村私信)、また、生物量も多く特殊な海域である(野中,岩橋, 1987; 三澤ら, 2007; 向井, 長谷, 1976)。周辺には日本固有のタカアシガニが多く生息する(野中,岩橋,1987; 三澤ら,2007; 向井, 長谷, 1976)。明神海丘には大規模な熱水活動があり、ユノハナガニ、シチヨウシンカイヒバリガイなどの熱水噴出孔生物群集がある(藤倉ら, 2008)。水曜海山・木曜海山でもカルデラ底に熱水噴出活動があり、熱水域にはシチヨウシンカイヒバリガイやトゲオオハラエビなどが生息する(藤倉ら, 2008)。海形(かいかた)海山も海底火山であり熱水噴出活動が見つかっており、オオマユガイ、シンカイフネアマガイなどが確認されている(藤倉ら, 2008)。銚子沖の水深800mくらいまでの海域にはこの沖合海域の固有と思われるようなナガヒタチオビ等の貝類が多い(奥谷, 2000)。

環境情報 別ウィンドウが開きます出典

化学合成生態系
海底谷

生物情報の例(別ウィンドウが開きます出典

■基準1
 【魚類】
  アベゲンゲ
  アヤアナハゼ
  オオクチイシナギ
  オニヒゲ
  カガミヒゲ
  コンニャクハダカゲンゲ
  ハタタテハナダイ
  フクメンイタチウオ
 【甲殻類等】
  Metacrangon bythos
  カイメンヤドリイバラモエビ
  ガンクツリュウジンエビ
  クリイロトゲエビジャコ
  ケショウクロシオヤドカリ
  タカアシガニ
  ツノナガシンカイコシオリエビ
  ボタンエビ
  マキゲヤツアシエビ
 【その他無脊椎動物】
  Amphianthus rosaceus
  Anthopleura mcmurrichi
  Nymphon benthos
  Nymphon forceps
  Nymphon maruyamai
  Phoxichilidium ungellatum
  Phyllactis striata
  Stephanauge tuberculata
 【八放サンゴ類】
  Anthoplexaura dimorpha
  Chrysogorgia agassizii
  Protoptilum orientale
■基準4
 【魚類】
  ゲンロクザメ
  モミジザメ
 【八放サンゴ類】
  Acabaria tenuis
  Acabaria undulata
  Anthomuricea divergens
  Anthoplexaura dimorpha
  Arthrogorgia ijimai
  Chrysogorgia agassizii
  Dasygorgia japonica
  Dendronephthya filigrana
  Eleutherobia dofleini
  Euplexaura curvata
  Melitodes densa
  Paracalyptrophora kerberti
  Protoptilum orientale
  Pseudothesea foliata
  Scleronephthya gracillimum
  Thesea mitsukurii
  Thouarella alternata
  Umbellula carpenteri

※掲載種は抽出基準に合致するとして解析に用いた種のリストであって、当該海域に分布する種全てではない。

 

 

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