環境省ホーム > 政策分野・行政活動 > 政策分野一覧 > 自然環境・生物多様性 > 生物多様性の観点から重要度の高い海域 > 沖合表層域 > 412 黒潮・亜熱帯海域
【注記】沖合表層域は物理的に流動する(海流の流路や季節により海域特性が変動する、またこれらにともない生物の産卵場、分布域なども変動する)特色があることから、重要海域の区域を空間的に固定して抽出することは困難である。また、利用できるデータや手法も現段階では非常に限られている。これらの課題はあるが、沖合表層図は、平成23-25年度時点で活用出来るデータ、解析手法を用いて機械的に行った結果として、沖合表層域の重要な海域の確率論的な分布を示すものとして作成された。しかし、生態学的特徴からは連続していると考えられるような場所が、機械的な解析により分断されているなど問題もあるので、今後の見直しまでにさらなる調査を行ってデータの充実を図り、また解析手法の見直しも行い、精度を上げていく必要がある。
面積(平方キロメートル) | 134153 |
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※抽出基準ごとに表示されている数字は各重要海域の解析スコアの最大値を表示している。
基準2、3、6が高く、MARXANにより選定されたため
当該海域は、黒潮・亜熱帯水域のうち、黒潮が北上する南西諸島から九州南部沖までの広い範囲を含む海域である。この海域は、黒潮を介して、世界で最も生物多様性の高い「Coral Triangle」海域とつながっており、世界的にみても海洋生物の多様性が非常に高い海域と言える。黒潮は高温・高塩分、栄養塩類の少ない表層流であり、外洋域の一次生産は微小な植物プランクトンが支えている。亜熱帯域は、マグロ類など大型魚類の産卵海域であり、高度回遊魚類の回遊ルートとなっている。また、アカウミガメ北太平洋系群の回遊ルートともなっている。