環境省ホーム > 政策分野・行政活動 > 政策分野一覧 > 自然環境・生物多様性 > 生物多様性の観点から重要度の高い海域 > 沿岸域 > 14407 屋久島
該当市区町村 | 鹿児島県屋久島町 |
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面積(平方キロメートル) | 326 |
基準7、8が高く、MARXANにより選定されたため
屋久島沿岸海域である。屋久島西部の砂浜及び浅海域は北太平洋で最もアカウミガメが高密度で産卵する砂浜で、アカウミガメの交尾海域とも考えられている(亀崎, 2012)。南部の屋久島栗生塚崎周辺はサンゴ類の種の多様性が非常に高い。また、栗生川河口にはマングローブが発達し、メヒルギの生育地となっている。マングローブ樹種の希少分布地であり、マングローブ林の地理的希少分布地でもある(環境省, 2001)。屋久島の魚類の種の多様性は非常に高い。黒潮流域において著しく高い沿岸魚類の多様性を誇ると同時に、黒潮による魚類の分散と分断現象を理解する上で生物地理学的にきわめて重要な地域である(Motomura and Matsuura, 2010; 松沼ら, 2011; 吉田ら, 2011; Motomura and Aizawa, 2011; 村瀬ら, 2011; 松浦, 2012)。屋久島北東端に位置するいなか浜と永田浜は遠浅の砂浜で、シマワスレ、ワカカガミなどの砂浜生態系を代表する貝が多い(加藤、私信)。
干潟(平方キロメートル) | |
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藻場(平方キロメートル) | |
サンゴ(平方キロメートル) | 0.6 |
自然海岸の長さ(キロメートル) | 130.2 |
自然海岸の占める割合(パーセント) | 89.7 |
砂堆(在情報) | |
マングローブ |
■基準1 |
【貝類】 |
クリイロカワザンショウ |
■基準2 |
【鳥類】 |
イソヒヨドリ(営) |
ウミウ |
ウミウ(営) |
クロサギ(営) |
【爬虫類】 |
アオウミガメ |
アカウミガメ |
【魚類】 |
カタクチイワシ(産) |
ゴマサバ(産) |
ブリ(産) |
マアジ(産) |
マイワシ(産) |
マサバ(産) |
■基準3 |
【昆虫類】 |
イカリモンハンミョウ |
■基準7 |
【爬虫類】 |
アオウミガメ |
アカウミガメ |
※掲載種は抽出基準に合致するとして解析に用いた種のリストであって、当該海域に分布する種全てではない。
生物情報の例の凡例:無印:その種の分布情報あり。(営):営巣地・繁殖地に隣接する海域。(産):産卵海域。(※):解析には用いていないが、種の生息が確認されたとして追加で掲載したもの。(★):解析には生息情報を用いたが、当該海域では近年生息・生育の確認がない、あるいはすでに絶滅した可能性があるもの。