環境省ホーム > 政策分野・行政活動 > 政策分野一覧 > 自然環境・生物多様性 > 生物多様性の観点から重要度の高い海域 > 沿岸域 > 11001 厚岸周辺
該当市区町村 | 北海道釧路市、釧路町、厚岸町、根室市、浜中町 |
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面積(平方キロメートル) | 513 |
基準1、2、4、7、8が高く、MARXANにより選定されたため
北海道南東部の浜中湾、琵琶瀬湾、厚岸湾を含む海域である。浜中地先沿岸はオオアマモの生息地である。琵琶瀬湾にはコクガンが渡来し、イトウなども確認されている。厚岸湾の大黒島、小島(外海域)アイニンカップ岬の周辺海域およびアイカップ岬の沿岸域には環境条件の異なる場所に応じた各種コンブ目11種が豊富に生育し、生態的景観に極めて優れている。寒流系コンブ類の多様性が見られる典型的海域である。また、国内最大のオオアマモの単純群落が見られる唯一の場所でもある。スガモ、アマモ、コアマモも生育する。厚岸湖周辺は、ニシンの産卵場となっており、厚岸湾内の岩場の浅瀬(そわ)にはコケムシの礁があり重要である(向井, 1997)。大黒島の海鳥の集団繁殖地が含まれる。厚岸湾周辺にはゴマフアザラシ、岩礁域に上陸・繁殖するゼニガタアザラシも多く見られ、釧路市の手前までつながる海岸線には連続した藻場が広がり、鳥類(ショウドウツバメ、オオセグロカモメ、ウミウ、ウミガラスなど)が多く飛来する。ケイマフリも見られる。
干潟(平方キロメートル) | 1.5 |
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藻場(平方キロメートル) | 34.5 |
サンゴ(平方キロメートル) | |
自然海岸の長さ(キロメートル) | 109.8 |
自然海岸の占める割合(パーセント) | 61.7 |
砂堆(在情報) | |
マングローブ |
■基準1 |
【哺乳類】 |
ゼニガタアザラシ |
ラッコ |
【鳥類】 |
コオリガモ |
コクガン |
ショウドウツバメ |
ユキホオジロ |
【魚類】 |
オショロコマ |
カンムリフサカジカ |
【貝類】 |
アッケシカワザンショウ |
【八放サンゴ類】 |
Alcyonium muricatum |
Alcyonium pacificum |
【維管束植物】 |
オオアマモ |
■基準2 |
【鳥類】 |
アマツバメ(営) |
ウトウ |
ウトウ(営) |
ウミウ |
ウミウ(営) |
ウミガラス |
ウミガラス(営) |
ウミネコ |
ウミネコ(営) |
オオセグロカモメ |
オオセグロカモメ(営) |
カモメ |
ケイマフリ |
ケイマフリ(営) |
コシジロウミツバメ |
コシジロウミツバメ(営) |
ショウドウツバメ(営) |
シロカモメ |
セグロカモメ |
ハヤブサ(営) |
ヒメウ |
ヒメウ(営) |
ミサゴ(営) |
ユリカモメ |
ワシカモメ |
【魚類】 |
クロソイ(産) |
スケトウダラ(産) |
ニシン(産) |
ハタハタ(産) |
マダラ(産) |
■基準3 |
【哺乳類】 |
ゼニガタアザラシ |
ラッコ |
【鳥類】 |
ウミガラス |
エトピリカ |
ケイマフリ |
シノリガモ |
チシマウガラス |
ヒメウ |
【魚類】 |
オショロコマ |
【維管束植物】 |
アッケシソウ |
オオアマモ |
【藻類】 |
ホソバワカメ |
■基準4 |
【鳥類】 |
ウトウ |
ウミガラス |
コシジロウミツバメ |
■基準7 |
【魚類】 |
降海型イトヨ |
【維管束植物】 |
アッケシソウ |
アマモ |
コアマモ |
■基準8 |
【天然記念物】 |
大黒島海鳥繁殖地 |
※掲載種は抽出基準に合致するとして解析に用いた種のリストであって、当該海域に分布する種全てではない。
生物情報の例の凡例:無印:その種の分布情報あり。(営):営巣地・繁殖地に隣接する海域。(産):産卵海域。(※):解析には用いていないが、種の生息が確認されたとして追加で掲載したもの。(★):解析には生息情報を用いたが、当該海域では近年生息・生育の確認がない、あるいはすでに絶滅した可能性があるもの。