グリーン復興ビジョン

平成24年3月9日付け中央環境審議会答申「三陸地域の自然公園等を活用した復興の考え方について」を受け、三陸復興国立公園の創設を核としたグリーン復興のビジョンを策定しました。

 東北地方太平洋沿岸地域には美しい自然景観と、世界的にも優れた漁場が広がっています。この自然の恵みによって地域の産業が支えられ、人々のくらしを実り多いものにしてきました。一方で、繰り返される津波、「やませ」による冷害など、厳しい自然環境とともに長い年月をくらしてきた地域であり、自然の脅威や厳しさと共存していくために、多くの知恵・技術・文化が育まれてきました。

 東北地方太平洋沖地震による大規模な地震・津波・地盤沈下は、この地域の多くの人々の生命や財産のみならず、自然環境にも大きな影響を与え、自然は時として大きな脅威をもたらすということを私たちに再認識させました。また、脅威の側面を持つ自然との向き合い方、人と自然の共生のあり方を考え直す転換点になりました。

 東日本大震災の直後から人々が立ち上がり、様々な場面で連携し、互いに支えあいながら、復興に向けた取組が進められています。自然の底知れない荒々しさや脅威を前に、人々の間の「絆」や「つながり」の大切さが改めて共通の認識となりました。

 これからも繰り返されるであろう地震・津波に備え、自然に配慮し、自然の回復力を活かし、自然とともに歩む復興を進めること、そして、持続可能な地域をつくり、豊かな自然と地域のくらしを未来に引き継ぐことが、いま、求められています。

基本理念

国立公園の創設を核としたグリーン復興 -森・里・川・海が育む自然とともに歩む復興-

 三陸復興国立公園の創設を始めとした様々な取組を通じて、森・里・川・海のつながりにより育まれてきた自然環境と地域のくらしを後世に伝え、自然の恵みと脅威を学びつつ、それらを活用しながら復興します。

基本方針

「グリーン復興プロジェクト」が目指すもの

国立公園の創設を核とした「グリーン復興プロジェクト」が目指すもの

7つのグリーン復興プロジェクト

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