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デコ活アクション

ポイント!

「デコ活」(脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動)のロゴマーク、メッセージ、デコ活アクションが2023年8月29日に決定しました。「デコ活」では、家庭や職場での一人ひとりの行動変容が大切です。取り組むことのできる「デコ活アクション」から実践してみましょう!

「脱炭素」とは、CO2排出量をゼロにする取り組みのことです。民間企業が2022年に15歳~79歳の男女1,400人を対象に行った調査*によると、2020年10月に政府が2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする「カーボンニュートラル」を目指すことを宣言したことをはじめ、近年の環境問題に対する意識の高まりもあり、「脱炭素」という言葉自体の認知度は、90.8%まで向上しています。しかし、「脱炭素」を意識して行動できている人は、33.1%にとどまっています。また、48.2%の人が脱炭素社会の実現に向けた取り組みについて「正直よくわからないので、やるべきことを決めてくれたら従う」と回答しており、実践する方法があまり知られていないということが課題となっています。*出典:博報堂「第二回 生活者の脱炭素意識&アクション調査」~2022年3月調査結果~
https://www.hakuhodo.co.jp/news/newsrelease/98455/

そこで、環境省では、脱炭素に向けた具体的なアクションを示すため、新しい国民運動を開始するとともに、その愛称を広く公募し、8,200件の応募の中から「デコ活」と決定し、その後、ロゴマークなども決定しました。ロゴマークは、一人ひとりの日常の取り組みが地球を変える大きなうねりとなる「バタフライエフェクト」をイメージし、シンプルな蝶のデザインとなっています。メッセージの「くらしの中のエコろがけ」と組み合わせることで、「デコ活」という言葉を知ってもらい、一人ひとりの行動変容につなげてもらいたいという願いが込められています。

デコ活

さらに、「デコ活」を実践するためのアクションの例として、「まずはここから」「ひとりでにCO2が下がる」「みんなで実践」という3つのテーマの「デコ活アクション」が示されました。

最初のテーマである「まずはここから」では、デコ活を「デ」「コ」「カ」「ツ」の4つに分割し、それぞれ「断熱住宅」「エコグッズ」「食べ残しゼロ」「テレワーク」の推進を掲げています。

「断熱住宅」「エコグッズ」「食べ残しゼロ」「テレワーク」

「電気も省エネ 断熱住宅」は、電気代を抑える断熱・省エネ住宅に住むというアクションです。状況に応じて補助制度などを利用することもできます。

「こだわる楽しさ エコグッズ」は、LED電球や省エネ家電を選ぶというアクションです。電灯を白熱電球からLED電球に替えたり、省エネ家電へ買い替えたりすることで、楽しみながら省エネを実践することができ、電気代の面でもお得です。

「感謝の心 食べ残しゼロ」は、食品を食べ切ったり、食材を使い切ったりするというアクションです。食品ロスを削減すれば、焼却するごみが減り、環境への負荷を軽減することができるだけでなく、日々の食費を節約することもできます。

「つながるオフィス テレワーク」は、オンラインでつながることができれば、どこでも仕事をすることができるというアクションです。これまで通勤に使っていた時間やガソリンなどの消費量を減らすことができるだけでなく、趣味などの余暇時間を増やすことも可能になります。

次のテーマである「ひとりでにCO2が下がる」には、高効率給湯器、節水機器や次世代自動車など、使うだけで脱炭素に貢献することのできる製品などを使用するというアクションが含まれます。また、太陽光発電や再生可能エネルギーの導入などのアクションも含まれています。

最後のテーマである「みんなで実践」には、様々なアクションが含まれます。具体的には、クールビズ・ウォームビズやサステナブルファッションなどの「衣」に関するアクション、地産地消・旬産旬消などの「食」に関するアクション、ごみの分別・資源の再利用や宅配便を一度で受け取るなどの「住」に関するアクションがあります。また、できるだけ公共交通、自転車や徒歩で移動するなどの「移」に関するアクション、はかり売りを利用するなどの「買」に関するアクションもあります。いずれのアクションも、多くの人が日々の暮らしの中で実践することができるものばかりです。

これらのアクションに限らず、脱炭素につながるアクションはまだまだあるはずです。一人ひとりが、日々できる範囲で楽しみながら取り組むことのできる「デコ活アクション」から実践してみましょう。

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