はじめに:

 この「水辺のすこやかさ指標(みずしるべ)」は、川の自然なすがた、生き物、水のきれいさ、快適さ、普段の生活での利用など、の視点から川を取り巻く環境を調べる際に活用できる指標です。
 この指標を活用することで、多様な視点から川などの水環境を見ることを学ぶことができます。学校での総合学習や住民・NPO等の環境学習において、地域に根ざした環境学習を行う際のツールとして使用していただきますようお願いいたします。

↓以下からダウンロードして両面印刷にてご使用ください。
水辺のすこやかさ指標ダウンロード

英語版リンクはこちら↓
http://www.jswe.or.jp/publications/jutaku/wsi/eng.html
※なお、英訳版の著作権は、公益社団法人・日本水環境学会及び(株)日水コンにあります。


 「水辺のすこやかさ指標(みずしるべ)」(水環境健全性指標2009年版)は環境省において開発された、総合的な水環境調査手法である水環境健全性指標を、環境学習の効果をより高め、地域に根ざしたツールとして継続して行われるようになるよう検討し、とりまとめた指標です。

水辺のすこやかさ指標(みずしるべ)
作成の基本的方針

  •  子どもたちが水環境への関心を抱くような楽しく、分かりやすい内容とすること。
  •  身近な水辺を対象とし、子どもたちが中心となって、地域の住民・NPOの方々とも一緒に活用できる内容とすること。
  •  調査結果が環境学習(理科・総合学習や地域の環境学習等)にも活用できる内容とすること。

水辺の子供たちの写真 水辺の子供たちのイラスト

5つの指標(ものさし)

  • 指標1自然なすがた:
    水環境に自然がどのくらい残されているかをあらわします。
  • 指標2ゆたかな生きもの:
    水環境にいる生きものの豊かさをあらわします。
  • 指標3水のきれいさ:
    水のきれいさ、清らかさをあらわします。
  • 指標4快適な水辺:
    水環境のきれいさや静かさを、人の感じかたで調べます。
  • 指標5地域とのつながり:
    水環境と人とのつながりをあらわします。
5つの指標のグラフ

活用方法

 調査を行う際には、調査を指導される方々が、調査時期、調査場所、事前調査などについて調査計画をたててください。調査は「水辺のすこやかさ指標(みずしるべ)」に従って行い、調査結果をとりまとめた上で、学校の授業への活用、住民・NPO等の活動結果公表の資料として活用してください。
 本調査を環境学習の一環として行うことで、身近な水辺と地域との関わりを深く知ることができ、こうした活動の継続により、子どもたちや大人の身近な水辺への関心を高めることが期待されます。
 さらに、結果を先生方や住民・NPO等のネットワークを通じて情報発信することで、活動が評価されたり、相互に情報交換したりすることが期待されます。

水辺のすこやかさ指標の
活用対象者について

 この指標は小学校3年生以上を対象として作成していますが、幅広い年代の方にも活用していただけると考えています。

水辺の子供たちの写真2 魚のイラスト

 ここには、水辺のすこやかさ指標本編の他に2種類の資料があります。指導者の方はこれらに目を通していただき、安全に調査を行えるように、そして、調査結果を上手に活用できるようにぜひご留意ください。(右からダウンロードして両面印刷にてご使用ください。)

指導者用テキスト 活用ガイドライン

あとがき:

 「水辺のすこやかさ指標(みずしるべ)」(水環境健全性指標2009年版)は、多くの方々に活用いただく中で必要に応じて適宜見直していくこととしており、その活用事例や調査方法の改善などの情報の収集に努め、引き続き検討を行っていきます。