環境省水・土壌・地盤環境の保全地下水・地盤対策関係地下水質測定結果

平成13年度地下水質測定結果


 環境省は、平成13年度に国及び地方公共団体が実施した全国の地下水の水質の測定結果(環境基準項目)を取りまとめた。地下水質の全国的な状況の把握を目的とした概況調査の結果によると、調査対象井戸(4,722本)の7.2%に当たる341本の井戸において環境基準を超過する項目が見られた。(平成12年度の超過率は8.1%)項目別の超過率は、硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素が5.8%と最も高く、次いで砒素が1.3%、ふっ素が0.7%となっており、カドミウム他15項目については、環境基準超過井戸はなかった。

1.調査の概要

水質汚濁防止法に基づき、都道府県知事は、地下水の水質の汚濁の状況を常時監視することとされており、都道府県ごとに毎年作成される測定計画に従って、国及び地方公共団体が地下水の水質の測定を行っている。
本報告は、平成13年度に国及び地方公共団体が実施した地下水質測定結果(環境基準項目)の概要を取りまとめたものである。

2.概況調査の結果

地下水の全体的な汚染の状況は、概況調査における評価を基本とすることとしている。平成13年度における概況調査は、調査対象井戸4,722本(1,681市区町村)において実施した。
環境基準項目ごとの環境基準達成状況は、表1のとおりであり、環境基準を超過した項目が1項目以上あった井戸は、調査を実施した4,722本のうち341本で、超過率は7.2%(平成12年度8.1%)であった。
項目別の超過率は、硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素が5.8%(平成12年度6.1%)と最も高く、次いで砒素が1.3%(平成12年度1.9%)、ふっ素が0.7%(平成12年度0.8%)となっており、カドミウム他15項目については、環境基準超過井戸はなかった。
参考のため、環境基準設定以降の概況調査における環境基準超過率の推移を表2、表3に示す。

【資料一覧】

 表1  平成13年度地下水質測定結果(概況調査) [PDF15KB]
 表2  環境基準設定以降の概況調査結果 [PDF9KB]
 表3  環境基準設定以降の項目別概況調査結果 [PDF17KB]
 図  平成13年度地下水汚染マップ(概況調査) [HTML] [印刷用PDF945KB]
 参考1  地下水汚染事例について [PDF13KB]
 参考2  地下水の水質保全に係る施策体系 [PDF10KB]