第1回「廃棄物処理施設に係る入札・契約適正化検討会」議事要旨
- <日時>
- 平成17年10月12日(水) 10:00~12:00
- <場所>
- 経済産業省別館 第850共用会議室
- <議題>
- (1) 本検討会の目的および進め方
(2) 今後の検討方針
(3) その他
≪議事≫
会議は公開で行われた。
1) 本検討会の目的および進め方
資料1-1、資料1-2、資料2をもとに事務局が説明を行った。
委員等の発言の要旨は以下のとおり。
- ○ 検討会での討議結果はどのように反映されるのか。
- ○ 施設建設後の維持管理・運転にかかる費用については交付要綱等で示されているのか。日本の廃棄物処理施設は工学的水準が高いということが特殊技術で、特殊事情というのは特殊技術に裏付けられた特殊事情のことなのか。最近建設された施設の具体例を説明いただきたい。
2)今後の検討方針
資料3、資料4、参考資料1、参考資料2、参考資料2-2、参考資料3により事務局が説明を行った。
委員等の発言の要旨は以下のとおり。
- ○ 入札方法の問題なのか。何と比較して高額発注なのか。どのようなやり方で予定価格を組んでいるのか。コストと性能が見合っているかどうかの評価はしているのかを明らかにする必要がある。
- ○ 実際に、法律に基づいた精密機能診断と発注仕様書の性能との乖離は生じているのか。
- ○ 施工業者が過剰スペックの施設をつくるというのは、性能発注したものより高い数値が出るということか。
- ○ ある基本性能を要求した時に、どの方式でやっても同じ値段で同じ処理能力があるのは理解できない。低コストで必要な性能を出せるのに対して、高コストでより高性能の方が良いなど、単純に価格だけで競争するということが問題ではないか。性能評価で競争させることはできないのか。
- ○ 自治体側の循環型社会に対する取り組み方、分別収集の品目数等によって施設の内容や方式が変わってくることもあるのではないか。方式をある程度絞り込めない理由はそこにもあるのではないか。
- ○ 見積りの段階で方式を絞ると、入札の段階での総合評価方式は困難になるのではないか。
- ○ 翌年以降の維持管理費用が参考見積の中に示されるというのはどうしてか。方式の選定に影響があるのか。
- ○ 施設のランニングコストを含めた評価というやり方になっているのか。処理方式の評価においてはランニングコストの要素は大きいのではないか。
- ○ 約20年に一度、建て替えるとのことだが、維持管理の委託の条件が、予防的な措置までとってメンテナンスするという契約になっていないのか。
- ○ 資料3から本当に要因分析ができるのか。実態がどう運用されているのか明らかにすることまでではないか。資料4のアンケート調査から体制の不備な点がわかるかどうか。この事業に関係する産業構造、それと関連して廃棄物処理施設建設までの流れについて、具体的な事例を見せてもらいたい。
- ○ 防衛庁の特殊な、いわゆる兵器に準ずるものについては原価主義で積算していって適正価格を決めている。廃棄物処理施設でそれに類するようなシミュレーションを行った文献等はあるのか。
- ○ 対策として、市町村が予定価格の積算をきちんと行えるようにすることと、入札の競争性を高めるということの2つしかないのだろう。実際に行われた入札のデータを差し障りのない範囲で示してもらえると分かりやすい。一般競争入札と指名競争入札の使い分けの基準は自治体毎に違うのか、あるいは統一基準があるのかなどについて、明確にしたい。
- ○ 海外の事例やPFI事業の事例との比較を行った資料はあるのか。
- ○ 建屋、プラントの工事費は各々どれくらいの割合なのか。分割発注は難しいのか。
- ○ 廃棄物処理施設の機械部品のうちどの程度が汎用品で構成されているのか。
- ○ 廃棄物処理施設自体が国内の他のインフラに比べてコストが高いのが問題である。何故そういう仕組みでないと廃棄物処理施設が建設できないのか。
こういった問題点について、事務局で資料を用意し、次回以降に明らかにしていくこととなった。