浄化槽フォーラム in 東広島(平成26年12月14日開催)
「浄化槽フォーラム in 東広島」が広島県東広島市において開催されました。
「浄化槽フォーラム」は、浄化槽の普及促進を通じて水に関する環境保全を図るとともに、NPO等関係者の全国的なネットワーク作りにより保全活動をより活性化させることを目的としています。
今回のフォーラムでは、「きれいな水と循環型社会を考える」をテーマに、瀬戸内海に面し、山・川・海をつなぐ東広島市において、水環境の保全について市民としてどのように考えるか、これからの生活排水処理施設の整備についてどうあるべきか等、様々な視点からの意見交換が行われました。
環境省と浄化槽フォーラムの共催で実施された平成26年度「浄化槽フォーラム in 東広島」について紹介します。
開催概要
日時
平成26年12月14日(日)13時00分~17時00分
会場
広島大学 サタケメモリアルホール
主催
環境省、浄化槽フォーラム
協力
広島県、東広島市、西条・山と水の環境機構、(公社)広島県環境保全センター、(公社)広島県浄化槽維持管理協会、広島大学、広島国際大学、近畿大学工学部
プログラム
開会(13時00分~)
主催者挨拶
- 浄化槽フォーラム代表理事
- 北尾高嶺(豊橋技術科学大学名誉教授)
来賓挨拶
- 東広島市長
- 藏田義雄
基調講演(13時10分~)
- 西嶋渉
- (広島大学環境安全センター センター長・教授)
閉鎖性水域の特徴として瀬戸内海を紹介。また、生活排水における有機汚濁について、浄化槽を含めた改善の取り組みや、栄養塩(窒素・リン)の流入における課題等を講演。
事例発表(14時00分~)
広島県における浄化槽の現状と今後について(広島県)
広島県の公共用水域の水質の現状や浄化槽の設置状況について。また浄化槽に関係する様々な業種の方々の紹介や適正な維持管理に向けた取組、そして生活排水処理の将来像について等、県における具体的なデータを示しながら浄化槽をとりまく環境を解説。
- 東広島市における浄化槽の取り組みについて(東広島市)
- 瀬戸内海に流れる河川の源流域、「水の生まれるまち」東広島市。市内を流れる川の下流域の市町や瀬戸内海の環境に与える影響を強く意識しながらの、浄化槽整備や法定検査受検率向上等への取り組みを紹介。
- 山づくり、水づくり、美しいふるさとづくり(西条酒造協会、西条・山と水の環境機構)
- 日本三大銘醸地-西条。酒造りの命である「よい水」を安定的に育て、美しいふるさとを守る運動を紹介。
座談会・質疑応答(15時40分~)
パネリスト
- 赤星たみこ
- (漫画家/エッセイスト)
- 西嶋渉
- (広島大学環境安全センター長/教授)
- 松尾慎介
- (東広島市環境対策課生活衛生係主査)
- 前垣壽男
- (西条酒造協会理事長/西条・山と水の環境機構理事長)
- 佐伯佳彦
- (公益社団法人広島県環境保全センター理事長兼業務部長)
- 髙山浩一
- (公益社団法人広島県浄化槽維持管理協会専務理事)
コーディネーター
- 山下江
- (NPO法人瀬戸内里海振興会理事長/山下江法律事務所所長/弁護士)
日本の風土をヒントにして生まれた浄化槽の内部には多くの微生物が生息している。高度な生活排水処理能力と水環境保全における有用性で今や世界的にも注目される浄化槽。その浄化槽の機能を発揮させるために必須の維持管理について、広島県の指定検査機関(法定検査をする機関)からもご参加いただき、詳しい解説がされた。
閉会(17時00分)
閉会挨拶
- 浄化槽フォーラム副代表理事
- 竺文彦(龍谷大学理工学部教授)
会場風景・展示等



