浄化槽フォーラム in みやぎ(平成24年12月9日開催)
「浄化槽フォーラム in みやぎ」が宮城県仙台市において開催されました。
「浄化槽フォーラム」は、浄化槽の普及促進を通じて水に関する環境保全を図るとともに、NPO等関係者の全国的なネットワーク作りにより保全活動をより活性化させることを目的としています。
今回の「浄化槽フォーラム in みやぎ」では、基調講演で東北大学客員教授 須藤隆一氏から「浄化槽への優しさは、地球環境への思いやりにも通じる」とのお言葉とともに、東日本大震災からの復旧の様子など、大きな自然環境の中における浄化槽の役割を意識しながらの講演やパネルディスカッション、意見交換が行われました。
環境省と浄化槽フォーラムの共催で実施された平成24年12月9日「浄化槽フォーラム in みやぎ」について紹介します。
開催概要
日時
平成24年12月9日(日)13時30分~17時30分
会場
エルパーク仙台6階ギャラリーホール
主催
環境省、浄化槽フォーラム
協力
宮城県、仙台市、(公社)宮城県生活環境事業協会、
NPO法人水・環境ネット東北、(公財)日本環境整備教育センター、(一社)浄化槽システム協会
参加者数
150名
プログラム
開会挨拶(13時30分~)
- 浄化槽フォーラム代表理事
- 北尾高嶺(豊橋技術科学大学名誉教授)
- 環境省
- 松田和久(廃棄物・リサイクル対策部廃棄物対策課 浄化槽企画官)
話題提供(14時00分~)
須藤隆一
(東北大学大学院工学研究科客員教授、NPO法人環境生態工学研究所理事長)
「地球規模の環境問題」[PDF 596KB]
これからの汚水処理対策の理念として分散と多様の原則を強調しつつ、加えて低炭素化 、資源循環及び生物多様性の維持を目標とするなどについて基調講演。
事例紹介(14時30分~)
- 東日本大震災後の排水施設等の現状(宮城県)
- 宮城県仙塩流域下水道施設に係る被災状況、復旧計画や経過等の説明。下水道・浄化槽の共存について等。
- 市町村設置型浄化槽の課題(仙台市)
- 仙台市の市町村設置型浄化槽事業(公管理浄化槽)について補助制度、現状と課題等について。また、東日本大震災時の公管理浄化槽の被災対応等について。
- 東日本大震災における浄化槽の状況について
浄化槽の被害状況、管理者からの問合せ等公益社団法人宮城県生活環境事業協会)(仙台市) - 東日本大震災直後の状況、環境省委託の浄化槽被害緊急調査結果、宮城県の浄化槽の被害事例の解説と今後の課題について。
パネルディスカッション(15時45分~)
- パネリスト
- 新川達郎(同志社大学大学院総合政策科学研究科教授、NPO法人水・環境ネット東北代表理事)
赤星たみこ(漫画家)、清水康利(TOTO 環境経営企画室長) - コーディネーター
- 山田一裕(東北工業大学工学部教授)
今回の開催テーマ「めぐる水、いのちの水、流しの向こうは・・・」のキーワードとして「見える化」を提案。
生活排水についての「見える」「見る」「見せる」等について、東日本大震災からの教訓や復旧計画もふまえた議論の後、会場の方々との意見交換。
閉会(17時30分)
展示
浄化槽普及パネルの展示
東日本大震災の復旧支援活動写真の展示
微生物観察コーナー
浄化槽のカットモデル