報道発表資料本文


東アジア酸性雨モニタリングネットワークに関する第1回作業グループ会合の概要


序

1. 第1回作業グループ会合は、1997年11月5日〜7日に東京において開催され
  た。

2. 会合には、中国、インドネシア、日本、韓国、マレイシア、モンゴル、フィリ
  ピン、ロシア、タイ及びベトナムの代表が参加した。

3. また、国連アジア太平洋経済社会委員会、国連環境計画及び及び世界気象機関
  の代表も会合に参加した。

4. 山本公一環境政務次官及び西田恒夫外務省経済協力局審議官が、開会のあいさ
  つを行った。

5.議長には増田聡博環境庁審議官、副議長にはスタミハルジャンインドネシア環境
  省特別次官、ラポラツール(書記)には唐中国国家環境保護局二国間協力課長が
  それぞれ選出された。

議題の採択

6. 事務局が準備し、事前に各国に回章されていた仮議題が、会合の議題として採
  択された。

専門家会合の報告

7. 東アジア酸性雨モニタリングネットワークに関する専門家会合の議長を務めた
  加藤三郎氏が、これまで4回にわたる専門家会合(1993〜1997年)の経緯及び成
  果を発表した。

8. 1997年2月に広島で開催された第4回専門家会合の成果を踏まえて、第1回政
  府間会合の目的が確認され、さらに、「東アジア酸性雨モニタリングネットワー
  クに関する第1回作業グループ会合」の任務、すなわち、1)1998年3月に開催さ
  れる予定の第1回専門家会合で検討される文書について予備的な議論を行うこと、
  2)試行稼働期間中の活動計画、組織的事項及び財政的事項について検討すること、
  を確認した。

ネットワークの設計

9.第4回専門家会合の結果について事務局が作成した「東アジア酸性雨モニタリン
  グネットワークの設計(EANET)」の原案に基づき、ネットワークの目的、設立
  時期、活動の妥当性、組織的・財政的事項について、活発で幅広い議論が行われ
  た。

10. 各国の関心事項や選択肢を明確にした「ネットワークの設計」の修正案が作成
  され、さらに幅広い意見を求めるため、この修正案を関係国に解消するよう、事
  務局に対し要請がなされた。


試行稼働の実施

11. 試行稼働期間中の活動計画、組織及び財政的事項、実際のモニタリング内容を
  検討するために事務局が作成した「試行稼働の実施」の原案に基づき、活発な議
  論が行われた。

12. 各国の関心事項や選択肢を明確にした「試行稼働の実施」の修正案が作成され、
  さらに幅広い意見を求めるため、この修正案を関係国に回章するよう、事務局に
  対し要請がなされた。

13. 日本代表から、第2回政府間会合及び試行稼働期間中の作業グループ会合を主
  催する意向があること、また、試行稼働期間中において、暫定的に、事務局及び
  ネットワークセンターを承知し、関係地方自治体及び関係団体と協力しながら、
  その経費を負担する意向があることが表明された。これに対し、会合は、歓迎の
  意向を表した。


政府間会合の開催

14. 事務局が作成した「東アジア酸性雨モニタリングネットワークに関する第1回
  政府間会合仮議題」に基づき、活発な議論が行われた。

15. 第1回政府間会合及びその直前の第2回作業グループ会合は、日本が主催する
  こととされ、各国代表からの意見を踏まえて、政府間会合の仮議題に必要な修正
  を加え、外交チャンネルを通じて各国に回章するよう、事務局に対し要請がなさ
  れた。


議事録の採択

16. 1997年11月5〜7日に東京で開催された東アジア酸性雨モニタリングネットワ
  ークに関する第1回作業グループ会合の議事録が採択された。






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