報道発表資料本文

 [環境大臣意見の内容]

  1. 温室効果ガス等
     3号発電設備は高効率発電設備の採用に加え、蒸気併給を行うことにより二酸化炭素排出原単位を改善させる計画としているが、発電電力量当たりの二酸化炭素排出量が多い石炭を燃料とすることから、事業活動に伴う二酸化炭素の総排出量を更に低減するため、次の措置を講じること。また、その旨を評価書に記載すること。
     (1)石炭火力発電設備の燃料に木屑等の木質バイオマスを混焼させることが技術的に可能になっていることから、再生可能エネルギーである木質バイオマスの導入について、計画的に検討を進めるとともに、その導入を積極的に図り、化石燃料由来の二酸化炭素排出量の更なる低減に努めること。
     (2)発電に伴い二酸化炭素を発生しない水力発電設備の改修及び更新に当たっては、環境への影響に配慮しつつ、水車効率の向上等による発電出力の増大、部分負荷効率の向上等による運用効率の向上に努めること。
     
  2. 廃棄物等
     発電に伴い発生する石炭灰については、有効利用方策の拡大への取組を強化し、その利用先の拡大を図ることにより予定される埋立処分場での埋立処分量の削減を図るとともに、可能な限り有効利用すること。また、その旨を評価書に記載すること。
     
  3. 環境監視結果等の公表
     3号発電設備運転開始後の環境監視結果は、適切な時期に発電所の運転状況を含めて関係機関に報告するとともに住民に公開するとしているが、3号発電設備の環境監視結果及び発電所の運転状況にとどまらず、事業者の自主的かつ積極的な環境配慮への取組が適正に評価されるよう、環境報告書の作成など幅広い環境情報を公表すること。また、その旨を評価書に記載すること。



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