報道発表資料本文
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【参考】
都市計画道路象潟高速線及び仁賀保南高速線に係る環境影響評価書に対する環境大臣意見
本事業の環境影響評価書について、以下の意見を述べるものである。
自動車走行に係る影響について
計画路線の象潟IC(仮称)における現接続道路沿道には住居が連担した地域があることから、同ICと国道7号を結ぶ接続道路の整備と計画路線の供用開始時期との調整など関係機関との連携を行い、当該地域の環境の保全が図られるようにすること。また、その旨を評価書に記載すること。
地下水への影響について
計画路線は、希少種が生息・生育しており地下水に依存する池沼が点在する地域を通過している。このため、同地域については、事業が具体化される段階において実施される各種調査で地下水に関する調査を実施し、その結果を踏まえ、今後設計を進めていく中で、地下水に影響を及ぼさないように検討を行うこと。また、その旨を評価書に記載すること。
緑化について
計画路線は鳥海国定公園内を通過すること及びその一部区間が主要な眺望点から視認できることから、今後の実施設計において、関係機関との調整を行い郷土種による法面の緑化について具体的な方法を検討すること。また、その旨を評価書に記載すること。
希少種について
(1) オオタカについては、対象事業実施区域周辺で営巣が確認されており、工事着手前の繁殖状況調査及び事後調査の結果から繁殖活動が確認された場合には、専門家の指導・助言を得ながら、必要に応じて繁殖期の工事中断等を含め適切な措置を講じること。また、その旨を評価書に記載すること。
(2) 計画路線は希少種が生息・生育する池沼が点在する地域を通過することから、凍結防止剤を含む路面排水がこれらの池沼に流入することによる生息・生育環境への影響について予測評価を行うこと。また、その結果を評価書に記載すること。
景観について
計画路線は鳥海国定公園内を通過する区間があり、かつ、同公園内には東北自然歩道(蚶満寺・九十九島を訪ねるみち)が設置されていることから、同自然歩道上で鳥海山と計画路線を同方向に望める地点を予測地点に追加し、事業実施に伴う眺望景観に及ぼす影響について予測評価を行うこと。また、その結果を評価書に記載すること。
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