報道発表資料本文

東アジア・オーストラリア地域シギ・チドリ類重要生息地ネットワーク


  1. 経緯
     日本の環境庁(当時)及び豪自然保護庁(当時)の主導の下、国際NGOである国際湿地連合(ウエットランド・インターナショナル)により策定された「アジア・太平洋地域渡り性水鳥保全戦略」(1996年3月)に基づき、構築された3つのネットワーク(シギ・チドリ類、ツル類、ガンカモ類)のうちの一つ。
      本戦略は、法的な位置づけはないが、ラムサール条約第6~8回締約国会議において、締約国に対し本戦略への支援が要請されている。
     
  2. 目的
     東アジア・オーストラリア地域を渡りルートとするシギ・チドリ類にとって重要な生息地のネットワークを構築し、その認知及び適切な管理を図ることを通じて、本地域におけるシギ・チドリ類の長期的な保全を確保すること。
     
  3. 活動内容
     オーストラリアに置かれた事務局を中心として参加湿地相互の情報交換を図るほか、参加湿地における保全に関する普及啓発活動、研修活動などを行う。
      わが国では、環境省による協力・支援の下、(財)世界自然保護基金(WWF)ジャパンを中心として、参加湿地に関連する自治体及びNGO間の情報交換等が行われている。
     
  4. 参加湿地(2004年8月現在)
     11ヶ国、35ヵ所 (日本国内では、8ヵ所)
     
  5. 参加基準
    (1)定期的に2万羽を超える渡り性シギ・チドリ類が利用している。
    (2)定期的に特定の種(または亜種)の推定個体数の1%を超えるシギ・チドリ類が利用している。
    (3)絶滅のおそれのある種(亜種・地域個体群)に属する渡り性のシギ・チドリ類がある程度利用している。

    ※ただし、渡りの中継地の場合、1度のカウントで得られた数値を4倍した数が基準を超えているかどうかで判断する。したがって、1度のカウントで5000羽を超えるシギ・チドリ類に利用されている、又は推定個体数の0.25%に当たる特定のシギ・チドリ類の種に利用されていることが確認されれば、基準を満たしていることになる。




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